目次
プロローグ 駆けぬけるアポロンのように
第1章 ヴァイオリンを奏でながら
第2章 日本の音を求めて
第3章 音楽を考える三角点―西洋、日本、そしてインド
第4章 わらべ歌へのまなざし
第5章 世界の音を聴く
第6章 語り・演じ・伝える人―ラジオ・テレビの世界から
第7章 連鎖するアジアの音
エピローグ 小泉文夫が開いた地平
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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世界五十数カ国の民俗音楽を訪ね、「人にとって音楽とは何か」を追求し続けた小泉文夫の生涯を綴る。世界各地に西欧文明がドンドン流入し、古来の伝統文化が隅に追いやられてしまった戦後の世界で、地域伝統に根付いた音楽は何の意味を持つのか。単なるアイデンティティではなく、西欧文明に感化され過ぎて耳も西欧化してしまった世の中で、地域古来の美の観念の一つとして、理解されなくてはならない。そうすることで、何千何百年にも渡る文化の波及の跡を、音から体験することが出来る筈だ。2011/07/26
MAGASUS藤丸
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小泉文夫への興味は尽きない。是非一度彼のフィールドワークを見てみたい。2008/09/13
kentaro mori
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人間にとって音楽とは何か・・・楽器を持って奏でるときの目に浮かぶ楽しそうな描写が胸を打つ---「音楽というのは、結局何かのためにあったり、何かを表現する手段であったりするものではなく、本来人間の存在そのものであり、『うたう』ということや『踊る』ということこそ『生きる』というのと同じ意味なのだと感じさせられた。」2018/03/07
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