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出版社内容情報
戦後、価値観が180度転換する中、軍国主義を無批判に受容した自己への反省から、後の人生を子どものために生きると決意した加古青年の軌跡を、残された作品や資料から辿る。
内容説明
「ヒコー少年」だった絵本作家が贈る人生のメッセージ。「かこさとし展 子どもたちに伝えたかったこと」公式図録。Bunkamura初の日本人の展示会。ここでしか見られない、多数の貴重な未公開作品が集結!
目次
1 青年期の絵画(習作)
2 セツルメント活動時代の紙芝居、幻灯
3 「だるまちゃん」と「からすのパンやさん」
4 さまざまな分野の絵本
5 図譜にこめたメッセージ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
74
絵本の「だるまちゃん」で知られるかこさとしさんだが、若い頃の作品が掲載されていたり、その体験が記されていたりと、かこさんを知るにはいい本だ。中学生の頃、レオナルド・ダ・ビンチの「科学の目」に惹きつけられていたり、働き出して労働者の絵を描いていたり、その後の絵本作品の根底にあるものが見えてくる。今、Bunkamuraでかこさとし展をやっていて、この本は、その図録のようだが、見に行きたくなってきた。2022/08/16
mug
37
かこさんってスゴイ人だと思っていたけれど スゴイどころじゃなかった😳 初めて見た かこさんの絵画作品。 絵の中へ吸い込まれそうな迫力に驚いた。 そして 一つ一つの作品へ込めた思いの深さ。 子どもたちのことを思う気持ちが 強く 込められているからこそ 何十年経っても愛されているんだろうな😊2022/11/13
みのにゃー
3
自分だと『どろぼう学校』、娘らだと『カラスのパン屋さん』。娘が小学校くらいになってからご無沙汰だったかこさん。ずっと描き続けていらしたんだな。科学絵本、どれも読みたくなってしまう。日本だけでなく世界のこれからを憂い、それでも希望を持っていたかこさん。人間の可能性を信じていたのだと思う。2023/06/16
kaz
1
絵本の絵がうまいかどうかはともかく、かつて描いた絵は素人とは思えない。また、絵本にしても、子どもたちにいろいろな思いや正しい知識を伝えたいという熱意が感じられる。図書館の内容紹介は『「ヒコー少年」と自らを呼んでいた絵本作家かこさとし。彼の青年期の絵画から、セツルメント活動時代の紙芝居や幻灯、さまざまな分野の絵本までを紹介する。2022年7~9月開催の展覧会の公式図録』。 2023/05/13
ぺろりん
1
かこさとし展の会場で購入。科学者であり、歴史学者であり、文学者であり、芸術家でもあった「かこさとし」の全貌がわかった。レオナルド・ダ=ビンチにひかれたというのも合点がいく。知らなかった本も多いので、これから少しずつ入手していく。2022/08/19