出版社内容情報
写真、オブジェ、映画、デザインなど、あらゆる領域を自在に横断した「万能の芸術家」マン・レイ(1890-1976)。さまざまなミューズたちとの交遊を軸に、その人生と驚異の仕事を総覧する。
内容説明
20世紀を代表する万能の芸術家マン・レイ(1890‐1976)。恋人から女性アーティスト、女優、モデル、社交界の貴婦人たちまで、自由に生きたミューズたちとの交流から浮かびあがる天才マン・レイの生涯、20世紀アートの豊かな世界。詳細な「人名解説と索引」、映画紹介、パリの地図付き。
目次
序にかえて マン・レイの女性像 An Introduction “Man Ray and the Women”
第1章 ニューヨーク New York 1890‐1921(セルフポートレート;ダダ時代の作品)
第2章 パリ Paris 1921‐1940(ダダ・シュルレアリスム;シュルレアリストたちの肖像 ほか)
第3章 ハリウッド Hollywood 1940‐1951(ジュリエット・ブラウナー;アートの新天地)
第4章 パリふたたび Returning to Paris 1951‐1976(アートのなかの女性像;新しいジュエリーとモード ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
76
bunkamuraでやっていた展覧会の図録兼解説書。展覧会は、緊急事態宣言とも重なり残念ながら見れなかった。マン・レイというとファッションのポートレートのイメージがあったのだが、こんなに様々な作品を残していたとは初めて知った。しかも、「写真は芸術ではない」と言っていたなんて。それでも、惹きつけられるのは写真だ。美しい女性たちの写真。交友のあったピカソやブニュエルやダリや、様々な人物の写真。写しとられたこの時代は魅力的だ。この展覧会も見たかったなぁ。2021/10/17
秋良
15
「マン・レイと女性たち展」の図録兼解説書。マン・レイの芸術をモデルになった女性たちを軸に回顧していくのが良かった。オッペンハイムとプレス機の写真なんてまじ天才じゃんってくらい美しくてエロいのにエロくない。女性に信頼されるの分かる気がする。二度の戦争を挟みながらも、生前から評価され、友人にも恋人にも恵まれた彼の人生は素晴らしかったんじゃないかと思う。巻末の人名解説、シュルレアリスム関連の人々はわりと長生きな人が多いの驚き。2021/10/12
bluelotus
8
★★★☆☆ マン・レイは写真のイメージしかなかっただけに油彩や彫刻等に驚きつつも、確かにこの唇の絵は見たことがある!と思ったり。でもやはり女性のポートレートは格別で、一番美しく見える角度、その瞬間の捉え方が流石だった。2021/08/28
kero55
5
写真多めで良かった。 芸術的なモード写真や、ポートレイト、シュルレアリズムの時代の様々な作品が載っていて素敵でした。2024/07/16
Э0!P!
1
マルドロールの歌の解剖台の上のミシンと蝙蝠傘の件、みんな好きすぎでは...。写真のイメージしかなかったマン・レイの生涯が、紹介されている人との出会いのエピソードを通して生成された。2023/03/30
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- 和書
- 比較家族史研究 25