- ホーム
- > 和書
- > 芸術
- > 絵画・作品集
- > 絵画・作品集(日本)
出版社内容情報
「だるまちゃん」シリーズで知られる絵本作家の原点となった紙芝居作品から、長きにわたる創作活動を一堂に紹介する回顧展の公式図録。未発表のスケッチや草稿など多数収録。
内容説明
未来を担う子どもたちのために。多くの人の命を奪った戦争が終わった後、何のために生きるか?かこが選んだ道は子どもたちのために生きることだった。昭和から平成を駆け抜けた絵本作家の信念と創作の世界に迫る。2019年92歳で逝去したかこを追悼する「かこさとしの世界」展公式図録。若き日の自画像、名作絵本の原画や下絵など初公開の作品や資料を多数掲載。
目次
1 創作の原点
2 絵本作家として
3 だるまちゃんとからすのパンやさん
4 ひろがる絵本の世界
5 出発進行!里山トロッコ列車
6 美術への想い
最後の絵本 みずとはなんじゃ?
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
199
かこさとしさん、もういないのだなぁ。幼い息子に何度も読んだ『だるまちゃん』シリーズに、抑揚をつけて読まされた『からすのパンやさん』・・愛しいあの頃を思い出す。子を持って初めて知ったかこさとしさん。この本はかこさんの人生がぎゅーっと詰まっている。子供たちに向けるかこさんの視線は優しい。本作の半ほどにある『戦争妖雲打破!』の先品はかこさんの意志を感じる。となりのページのだるまちゃんとからすのお父さんの笑顔は私たちの目指す社会だろうか。いつか福井県にあるかこさんの絵本館を訪れてみたい。2019/08/21
keroppi
75
2019年〜2020年に開催された展覧会「かこさとしの世界」の公式図録。見てみると今回開催された展覧会より絵本の展示は多いようだ。「宇宙進化地球生命変遷放散総合図録」は無いが。洗練された絵というわけではないが、科学に裏付けされ、遊び心に満ち、子供への優しい目線で描かれた世界に惹きつけられる。展覧会を見た後、何冊か絵本を読んでいるが、もっともっと読みたくなってくる。2022/08/22
♡ぷらだ♡お休み中😌🌃💤
59
大丸ミュージアム京都の「かこさとしの世界展」で公式図録として購入。2018年に92歳でお亡くなりになるまでに600点以上の著作を残した。『どろぼうがっこう』『だるまちゃんシリーズ』『からすのパンやさん』は子供のときに読んだことがありなつかしい。創作の礎となったのがセツルメント活動の紙芝居。こどもたちに絵の指導をするようになり、時間を見つけては絵を描いていたそう。初公開の資料も多数掲載。かこさとしさんの知られざる一面が見えてくる貴重な1冊。2019/11/11
アナクマ
37
子どもたちの生きる力が育つように。豊穣なかこワールド。初めて見る絵や下書きもたくさん。◉どんなに力を込めて作っても、つまらないものは見てもらえない。起承転結、人間が描かれている、絵と文がしっかり合わさっている、これが重要だとセツルメントの現場から体得。多様な作風は、面白さ理解し易さと冒頭の信念を追求するからで、そこに垣根はないのだと理解しました。◉会社員をしながら書く博士論文下書きの裏側に「どろぼう学校(紙芝居版)」を描いて、、というエピソードは楽しく象徴的。晩年の「からす続編4話」のテーマも興味深い。2019/08/09
mayu
29
かこさとしの世界です。「笑えるというのは生きる力があるということ」おばあちゃんになれたら、孫に読んであげたいな。おばあちゃんが生まれる前からあってね、おばあちゃんも読んでもらったんだよ。このお話大好きなんだよって。『はははのはなし』だるまちゃんシリーズ、からすのパンやさん。どんな未来になっても、かこさんの作品は選ばれると思う。ずっとずっと子どもたちのそばにあって欲しい。懐かしくなって手に取る大人がたくさんいる。素敵な作品をたくさんありがとうございます。大事に大事に伝えていきます。2019/10/03