出版社内容情報
ポストモダンの先はどうなる? 現代日本の叡智とさまざまな分野にわたる気鋭の研究者6人が議論を闘わせた、刺激に満ちた連続座談会
【著者紹介】
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内容説明
現代日本の叡智とさまざまな分野にわたる気鋭の研究者がリレー形式で議論を闘わせた連続シンポジウム。混沌とした芸術の現状と未来を見据え、噴出する問題提起、知的格闘の記録。
目次
はじめに ポストモダンとアジア
1 曙光と黄昏―モダンのリミットとしての抽象表現主義
2 音楽論の現在―音楽学・音楽史・音楽批評
3 連続と非連続―日本現代音楽史の欠落が意味するもの
4 漢字圏とポストモダン―「表感文字」の時代へ
5 京劇はポストモダン―二・五次元芸術という考え方
6 芸術、アート、イメージ―アナログとデジタルの狭間
まとめ 世界文明と日本文化―21世紀芸術の行方を探る
著者等紹介
三浦雅士[ミウラマサシ]
1946年生まれ。文芸評論家、舞踊研究者。弘前高校卒業。1969年、青土社創立と同時に入社し、『ユリイカ』『現代思想』編集長などを務める。『メランコリーの水脈』(1984年、福武書店、サントリー学芸賞)、『身体の零度』(1994年、講談社選書、読売文学賞)、『考える身体』(1999年、NTT出版)、『青春の終焉』(2001年、講談社、伊藤整文学賞)など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ざっきい
3
「芸術論の歴史」が芸術論の背景や現代性にあまり触れていなかったため、補完できるかと思い読んだ本。高齢な?先生方がポストモダンにおける芸術や日本文化について語っているが、それぞれ博学で考えが異なるためにとても面白い対談になっている。芸術が大衆化により堕落するのを恐れているようだが、人の欲求が何であり科学はどう答えているかを考えると、せいぜいカノンとして見られない程度で細々としたロングテールが続くように思える。神学と同じ感じで、これを驚異と見なし復権しようというのもやっぱり偉い先生方だからかもしれない。2017/01/20