出版社内容情報
この物語の主人公は、日本ライトハウスを創設しした岩橋武夫(1898~1954)です。
19歳で重い風邪のため、早稲田大学生の武夫は両目の視力を失った。絶望の中、武夫は母親や妹の静子の支援を受け、徐々に学ぶ意欲と生きる気力を取り戻していく。生涯の伴侶となるキヲとの出会いや英国留学によって、武夫は、日本の視覚障がい者福祉の遅れに気づく。武夫は行動を起こすために、大阪市の自宅に「ライトハウス」の看板を掲げた。アメリカ・カリフォルニアの大学で講演を行った武夫は、初めてヘレン・ケラーと出会う。ヘレン・ケラーとの出会いが、武夫の日本における視覚障がい者福祉の整備と実現への情熱を一層かき立てた。そのために、武夫は手紙で、ヘレン・ケラーに来日をお願いした。世相が戦争に向かっていく中、ヘレン・ケラーの来日は実現するのだろうか……。
【目次】



