内容説明
うちは小学六年生。クラスメイトはちゃんと将来のこと考えてる。中学受験?就きたい職業?そんなん考えられるわけないやん。だって、うちのお父ちゃんは売れない芸人、大坂ゴン太。ゴン太を養わなあかんと思たら、夢も希望もなくなるねん―。
著者等紹介
北ふうこ[キタフウコ]
大阪府に生まれる。2001年、「まひるはくもり空」で第50回毎日児童小説コンクール優秀賞、「歩いて行こう」で第8回学研読み特賞を受賞。「創作童話ゆめふうせん」主宰、日本児童文学者協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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joyjoy
10
笑う門には福来る。大阪ことばでのやりとりが心地よく、元気をもらった。好きなこと、将来の夢、迷えるほどにいろんな職業があることを、子どもの頃の自分は知らなかったな。今の子たちは早くから進路について考える機会があるんだな。そういえば、息子は小6のときの調べ学習で「飲食店の店員」について書いていた。夢と言えるほどでもないが、少なからず興味を持てて、程よく現実的なのを選んだなと思って眺めたのだった。今朝は姉の誕生日だからと、ネットでレシピ検索してバター餅を作っていた彼。その時々の関心がいつか夢につながるといいね。2023/07/03
雪丸 風人
10
尻上がりに面白くなる一冊でした。主人公は売れない芸人を父に持つ小学6年生。夢がないことに引け目を感じ、親友とも仲たがいしていた彼女が、素敵な出会いに刺激され、意外な真実にも触れて、みずからの将来を分ける大きな決断をします。魅力あるキャラが多かった!とくに最初はしょーもない感じだった少年の終盤の活躍が良かったですね。ラストにかけては、畳みかけるように名シーンにつぐ名シーン。序盤で主人公の態度が鼻につく場面もありましたが、途中で投げ出さなくてよかったです。元気、いただきました!(対象年齢は10歳半以上かな?)2023/06/19
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