出版社内容情報
ぼくは、ふつうの小学5年生の早川あさひ。ぼくの席のとなりは、ブラジルからきた女の子のラウラ。ラウラは、日本語をほとんどしゃべれない。それなのに、おたがいの手をみて、川柳をつくることに。
内容説明
ぼくは、ふつうの小学5年生の早川あさひ。ぼくの席のとなりは、ブラジルからきた女の子のラウラ。ラウラは、日本語をほとんどしゃべれない。それなのに、おたがいの手をみて、川柳をつくることに…。ある日ぼくは、ラウラの友だちや家族が、公園でやっていたバーベキューに参加した。言葉がちがうし、考え方がちがう人たちだけど、みんなやさしくていい人ばかり。もっと、みんなを知ってもらうには、どうすればいいのだろう。
著者等紹介
万乃華れん[マノカレン]
1966年、愛知県に生まれる。日本児童文芸家協会会員。こども英会話教室勤務時、児童文学に触れ、童話を書きはじめる。2013年に福島正実記念SF童話賞大賞作品『声蛍』(岩崎書店)でデビュー
黒須高嶺[クロスタカネ]
埼玉県に生まれる。児童書の仕事に『日本国憲法の誕生』(岩崎書店)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
20
自分自身が川柳の五七五を好きなので、あっという間に読んでしまいました。 言葉遊びそのものの楽しさもあるのですが、最近増えている外国人のクラスメイトとの交流が、色々な意味で日本の子どもたちの心を豊かにするのだと感じました。 内容そのものはフィクションですが、屈託なく友達としてふれあえるところに爽やかさを感じました。 大人の方が頭がかたいのかも知れません。2022/02/20
どら母 学校図書館を考える
14
なかなかヘビィな環境にいる、普通でありたいけど、小学生なのに川柳読んじゃう主人公あさひ。 異文化コミュニケーション 公園の決まりへの疑問 読書感想文コンクールの自由課題にピッタリかも。2023/04/25
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
13
第48回 北海道指定図書 高学年 読むまでシリーズものとは知りませんでした。小5の早川あさひくんは、隣の席のラウラ・ホドリゲス(ブラジルから転校してきた女の子)と、授業で手を合わせて川柳をつくることに。ラウラは日本語をほとんどしゃべれない。これがきっかけでブラジルの文化を知ったり交流をもったりしていく…。あさひが自分に問いかけながら相手のことを想う気持ちがすてき。2022/05/21
奏
4
主人公の早川あさひは5年生。宿題で隣の席の子とお互いの手を見て川柳を詠むという宿題がでるが、あさひの隣は日本語がまだ話せないブラジル人のラウラ。この宿題がきっかけになり、ラウラやブラジルの人たちとの交流していくなかで、ふつうってなんだろう?と考えるあさひ。シリーズとのことで、川柳も舞台になっている学校では定番なのかな?自分の考えや気持ちを川柳で自由に表現するのは楽しそう。2022/09/08
izw
4
五七五シリーズ第4弾は、主人公が代わり、2学年下の男の子。川柳の宿題を通して、隣席のブラジル人の女の子との関わりが強くなり、ブラジル人コミュニティと町の人たちの関わり強化に発展する。言葉がよく通じないこと以上に、文化の違いが摩擦を生む。しかし、互いに歩み寄れば、心が通じ合うことができることを爽やかなストーリーで語っている。2022/03/03