出版社内容情報
サムは生まれつきの病気のため、みんなと同じことができない。旅行などもってのほか。『林間学校へ行きたい。』と願っていたサムは、ついに両親から参加の許可をもらう。でもそれは「きけんなゲーム」のはじまりだった……。
内容説明
サムは生まれつきの病気のため、クラスのみんなと同じことができない。サッカーをしたり、走ったり。もちろん、海外旅行などもってのほかだ。『ローモンド湖への林間学校へ行きたい。』と、願っていたサムは、ついに両親から参加の許可をもらった。でもそれは「きけんなゲーム」のはじまりだった…。小学中級から。
著者等紹介
ブラックマン,マロリー[ブラックマン,マロリー] [Blackman,Malorie]
1962年、イギリスのロンドンに生まれる。児童文学のほか、演劇、テレビドラマの脚本も書く人気作家。人種差別やいじめなどの社会問題をあつかった作品も多く、世界中で読まれている
もりうちすみこ[モリウチスミコ]
森内寿美子。福岡県生まれ。訳書多数
佐竹美保[サタケミホ]
画家。富山県生まれ。作品多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おはなし会 芽ぶっく
15
第48回 北海道指定図書 中学年 サムは生まれつきの病気のため、クラスのみんなと同じことができない。うとましく思っているクラスメートからのいじめや、親からの行動の制限でイライラしているなか、林間学校にどうしても参加したく親を説得、参加することができた。けれどトレッキングのメンバーはいつもサムをいじめている子ばかりで…。 サムの抱える病気「鎌状赤血球症」を初めて聞きました。遺伝の病気だそうです。中学年対象ですが、高学年にも紹介したいと思います。 2022/05/05
shoko.m
3
サムは鎌状赤血球症を持っているため、両親からスポーツや学校の活動を厳しく制限されていた。だがなんとか両親を説得し、ローモンド湖への林間学校へ参加できることになった。だが、森のトレッキングで一緒にチームになったのは、サムをいじめていたメンバー。その悪だくみのせいでチームは命の危機にみまわれる。嫌な予感が的中し、トラブルに巻き込まれるサムたちがどうなるのか、サムの病気はどうなるのなどと、ハラハラしながら読んだ。両親からの理解が進んだことにはほっとした。2021/11/22
菱沼
2
テーマは重いけれど、予想できる展開。ほっとする結末。小学3年生男子に贈る一冊として選んでみたけれど、どうかな?2023/05/05
You
2
イントロや間奏の時間が我慢できない人が増えていると聞くが、児童書にも似た傾向は見られる。起承転結の起に頁を割かず、早々に本題に入るものが増えたと感じる。この本も、病気がどんなものなのか、これまでどんな苦労をしてきたのかは言葉でわずかに説明されるのみで、苛めと鬱憤、目下の心配事のシーンから始まる。前置きが長いと焦れったくなる感覚は、私も『トムソーヤの冒険』で感じたことなので分からないでもない。物語が時代とともに、読み手の友人から、掲示板の書き込み的な、誰かによるその時だけの存在に傾いているのかもしれない。2022/12/20
チタカアオイ
0
【図書館】2022/07/02