内容説明
クラスのちかこに意地悪をされた。負けたくない。わたしのココロを入れかえたい!すると、ひろきくんが話していたココロ屋がやってきた。自分のココロを『意地悪なココロ』と入れかえてもらった。ちかこに意地悪すると、とてもいい気分。いくらでも意地悪ができそうだ。でも…。小学中級から。
著者等紹介
梨屋アリエ[ナシヤアリエ]
作家。1971年、栃木県生まれ。『でりばりぃ Age』で講談社児童文学新人賞、『ピアニッシシモ』(ともに講談社)で日本児童文芸家協会新人賞を受賞。『きみの存在を意識する』(ポプラ社)で2020年IBBYオナーリストに選定
菅野由貴子[カンノユキコ]
画家。1973年、神奈川県生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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☆よいこ
69
児童書。ココロ屋②3年生〜。同級生のちかこに意地悪をされたと思ったつむぎは、ココロ屋で新しい心を試して見ることにした。最初に選んだ心は「意地悪なココロ」意地悪に負けたくないと、逆に意地悪をし返した。すると、スカッとして気持ちよかった。だけど、だんだん自分がイヤになってきて、次の心に入れ替えた。次の心は「ダメなココロ」ダメな自分にピッタリで誰にも迷惑をかけないと思っていたけど、これもダメ。次は「空っぽなココロ」何も感じ無くなったつむぎだった。▽あえてヤバめなココロに入れ替えるつむぎちゃん、大丈夫かなぁ
ネギっ子gen
36
「ココロ屋」の第2弾。クラスのちかこに意地悪された。負けたくない。ココロを入れかえたい! すると、ひろきくんが話していた「ココロ屋」がやってきた。自分のココロを「意地悪なココロ」に入れかえてもらった。 早速、ちかこに意地悪をした。気持ちいい。いくらでも意地悪できそうだ。お母さんにまで意地悪してしまった――。アレコレやってみて悩んだ末、ココロ屋に元の自分のココロと入れかえてもらい、考えた。ちかこから意地悪されたように感じただけかも。人によって感じ方は違うかも。ココロってなんだろう……。ココロして読みました。2021/05/22
さくら咲く
26
読みやすく、ストーリーも小中学生の日常に寄り添う形で解りやすいのではないか。人のココロの感じ方、受け取り方、表し方も色んな角度から見ると違ってくるんだと言う事、大人でも悩ましいところだが。ココロの初期入門書と言うところだろうか。5年生の孫にどうかと図書館で借りてみた。どんなふうに感じるだろうか?その折は感想を聞いてみたい。2025/04/21
美葉
19
好きな本。自分のココロを大切にしたいな。2020/10/04
杏子
15
『ココロ屋』2作目!人の心はどんな形をしてどんな色をしていて、どこにあるんだろう?と子ども心に思ったものだが。そのヒントになりそう。意地悪なココロ、やさしいココロ、臆病なココロ等々いろいろなココロをお試しできるのがココロ屋。クラスのちかこに意地悪をされた!と思ったつむぎが選んだココロは?子どもだけでなく大人にも勧めたい一冊。コロナの時代に、人と人をつなぐ心を大事にしたい。心というものはいろんな色や成分?があってこそ1つの心になるんだと思う。その一個一個のかけらを大切に、自分の心も相手の心も守りたいと思う。2020/10/04