出版社内容情報
てっぺんの髪はうすくなり、地肌がまるく見えているパパの頭。リコにハゲた頭をからかわれたパパは、その部分を「皿だ!」と言いだした。馬尻沼にあるカッパの石像は、たしかにパパに似ている気がする。パパはカッパか!?
内容説明
てっぺんの髪はうすくなり、地肌がまるく見えているパパの頭。夏休みに入って最初の日曜日。パパは、その部分を「皿だ!」と言いだした。馬尻沼にあるカッパの石像は、たしかにパパに似ている気がする。大きな目、ひょろりと長い手足。なにより頭のまるいお皿…。パパはほんとうに、妖怪の「カッパ」なの?小学中級から。
著者等紹介
中山聖子[ナカヤマセイコ]
1967年、山口県に生まれる。「夏への帰り道」(のち『三人だけの山村留学』として学習研究社にて刊行)で小川未明文学賞大賞、「チョコミント」(のち『チョコミント』として学習研究社にて刊行)でさきがけ文学賞、「コスモス」(のち『奇跡の犬コスモスにありがとう』として角川学芸出版にて刊行)で角川学芸児童文学賞、『雷のあとに』(文研出版)で日本児童文芸家協会賞を受賞。日本児童文芸家協会・日本児童文学者協会会員
下平けーすけ[シモヒラケースケ]
1975年、茨城県に生まれる。児童書を中心にイラストレーターとして活動している。挿絵の作品多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
読書国の仮住まい
3
辻原理茂は双子の弟。 姉の莉子は話し出すのも自転車に乗るのも弟より早かった。 最近お父さんの頭が薄くなってきて、毛生え薬なんか使っている。 ふと、近くの馬尻沼にあるカッパの石像に似ているんじゃないかと思い始める。 すると、リコもそんなことを言い出す。 お父さんも頭から水を被ると気持ちいいと言うし、仕事で作ったと言って大量のきゅうりを持ち帰ってきた。 ある日それを調べに馬尻沼に向かうことにする。 双子だのん、ある部分では似ているところもあるよね。 わっぱっぱっ! ハエテーナK、なんちゅうネーミングセンス。2022/08/18
ウクレレで歌う
3
気弱なリモは、双子で気の強いお姉ちゃんリコの嘘を真に受けて、パパが実はカッパなのではないかと思い始める。疑いの目で見ると、パパどころかママやリコや自分までカッパなんじゃないかと思えてきて・・・。おもしろいだけではなくて、ちょっとドキドキするような怖さや、心が温かくなるところもあって楽しめた。伸び伸びと描かれたイラストや文章が心地よい。読みながら、何回もくすくす笑った。2021/09/11
芦屋和音
0
てっぺんの髪が薄くなったパパは、その部分を「皿」だと言い、双子の姉のリコもパパはカッパだと言う。小3のリモは家族みんながカッパに見えてきて……。リモのドキドキ感に引っ張られて一気読み。自然豊かな土地の描写に、最後は姉弟間のわだかまりも溶けてゆく。温かい気持ちになりました。2022/05/14
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