内容説明
李乃は、引っ越し先の長野県でフクロウに出会った。亡くなったお母さんも、むかしフクロウを観察していたことを知った李乃は、弟の由宇とともにフクロウの親子を見守りはじめる。ゴロスケと名づけられたフクロウは、森の中でたくましく生きてゆくが…。
著者等紹介
熊谷千世子[クマガイチセコ]
長野県に生まれる。信州児童文学会会員、日本児童文学者協会会員、日本児童文芸家協会会員。第19回小川未明文学賞優秀賞受賞
竹熊ゴオル[タケクマゴオル]
1975年生まれ、千葉県出身のイラストレーター。動植物が得意分野(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ケ・セラ・セラ
5
亡くなったお母さんが子どもの頃、夢中で観察していたというフクロウ一家のゴロスケ。自然界を生きる彼らの強さに触れ、母の死を受け入れ姉弟は前へ歩き出します。本来人間が踏み込んではいけない野生の動物たち。…なかなか出会えないだろうな。2018/11/26
かしこ
1
蝶の話と似てるー2018/11/16
ととろ
1
「しだれ桜」「フクロウ」のキーワードに魅かれ、読んでみた。フクロウの観察や巣箱を作ることで、母を亡くした心の傷を癒し、たくましく成長し始める姉弟。心温まる話だった。ただいくら長野県が舞台とはいえ、子どもでも自然界のフクロウに都合よく出会えるものなのか…物語だからいいか…と思いつつも、少々違和感も…。全体的にまったりとした展開だったように感じた。 2018/06/25
ひらひら
0
亡くなった母が幼少期に観察していたフクロウのゴロスケ。ゴロスケを含むフクロウ達、新しくできた友人達との関わりが、姉弟が前に進むきっかけとなる。母の死という辛い経験を幼い姉弟が受け止めて前に進んでいく姿が描写されていた。 はじめ、由宇は妹だと思ってたので、弟だと知ってびっくりした。ゴロスケの子どもの名前がまだ決まっていない段階で、由宇がゴロンと呼んでいたのが気になった。良い話なんだけど、全体的にちょっとわかりづらかった。2018/10/08