内容説明
順平の家では、両親ともに川柳好き。「あかぎれてお酒つぐ手をネコの手にさかずきを置いてネコの手包みこむ」この作品が新聞に入選したのがきっかけで、順平のクラスで川柳の特別授業が行われることに。「手」をお題に、順平はどんな川柳を詠む?
著者等紹介
万乃華れん[マノカレン]
1966年、愛知県に生まれる。日本児童文芸家協会会員。こども英会話教室勤務時、児童文学に触れ、童話を書きはじめる。2013年に福島正実記念SF童話賞大賞作品『声蛍』(岩崎書店)でデビュー
黒須高嶺[クロスタカネ]
埼玉県に生まれる。児童書を中心にイラスト・挿絵を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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chiaki
32
八百屋を営む順平の両親の、川柳でのやりとりがテンポよく、思わずクスリと笑わされる。そして、『手』はこの本全体のテーマでもあり、ストーリーそのものが川柳のようにまとまりがあってよかったです!!私は順平が大根ひきに奮闘する場面が好きで、特に鈴木のかっちゃんのおにぎりの下りは、切なくも温かい気持ちになりました。菜っ葉のおにぎり食べたーい。甘酸っぱい恋模様もよかったな~♪かぼちゃって、ツヤがないのが美味しさのしるしなんですね!続編『秋』も読みたいし、もうすぐ『冬』も出るらしい!2020/03/20
どら母 学校図書館を考える
16
川柳を上手く取り入れたお話。小6の主人公の男の子の恋が初々しく、八百屋の両親、手伝いに行く先のおばあちゃんもいいなあ。2017/11/20
izw
7
「五七五の秋」http://bit.ly/2V9NAXr を読んで、「夏」の方を読んでなかったことに気づき、図書館で借りた。新着コーナーで気になっていたし、借りたこともあるが、読む前に返してしまったかもしれない。八百平の息子、順平の視点で書かれ、両親の川柳のやり取りが抜群。周囲の人たちの軽妙な会話と順平の忌憚ない思いの描写が絶妙で、引き込まれて一気に読み終えた。両親が夫婦川柳コンテストで最優秀賞を受賞したところから始まる。「あかぎれて お酒をつぐ手を ネコの手に」「さかずきを 置いてネコの手 包みこむ」2019/02/20
みなみ
6
手を題材にした川柳をクラスで作るというのが新鮮。自分も川柳を作りたくなる、面白かった!順平の一人称で話が進みます。八百屋で川柳の掛け合いで野菜を売るのも楽しい。大人が好きそうだなーと思ったら課題図書になった年があるみたい。2019/11/01
HMax
5
小学生、淡い恋だね、可愛いね。 こういう家族、いいですね。 恋の芽生えと俳句の掛け合わせ。2017/08/27
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- 和書
- 着物手帳 〈2015〉