内容説明
カズ君の受験がせまり、落ち着かない「べんり屋寺岡」。そんななか、美舟の気になる男の子、筒井君が「カメの池をつくってほしい」と依頼に来る。それは、重い病気で入院している弟、凪人君のためだった。凪人君が入院しているので、筒井君は、家でもひとりで過ごすことが多いという。筒井君のためになにかできることはないかと考える美舟に、おばあちゃんは、「してあげられることがあるとしたら、ふつうの、小さなことなんじゃないかな。」と言う。その言葉の裏には、おばあちゃんの幼いころの、さびしい記憶があった…。
著者等紹介
中山聖子[ナカヤマセイコ]
1967年、山口県に生まれる。小川未明文学賞大賞受賞作品「夏への帰り道」を加筆修正した、『三人だけの山村留学』(学研)でデビュー。以降、『チョコミント』(学研。さきがけ文学賞受賞作品「チョコミント」を加筆修正)、『奇跡の犬コスモスにありがとう』(角川学芸出版。角川学芸児童文学賞受賞作品「コスモス」を加筆修正)などを刊行。山口県宇部市に暮らしながら、執筆活動を行っている。日本児童文芸家協会・日本児童文学者協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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