文研じゅべにーる べんり屋、寺岡の秋。

中山 聖子【作】

文研出版（2015/08発売）

• サイズ A5判／ページ数 168p／高さ 22cm
• 商品コード 9784580822658
• NDC分類 K913
• Cコード C8393

内容説明

「娘の保育園の運動会に、家族として参加してください。」べんり屋寺岡に仕事を依頼した人は、洋菓子店「菓音」を一人で営む里砂さんだった。夫を亡くし、家族と縁を切った里砂さんは、一人娘のすみれちゃんを育てるために、運動会の日も働くのだ。すみれちゃんはまだ四歳。心細いにちがいない。でも、運動会の日、おばあちゃんが思いがけない人を連れてきて…。

著者等紹介

中山聖子［ナカヤマセイコ］
１９６７年、山口県に生まれる。小川未明文学賞大賞受賞作品「夏への帰り道」を加筆修正した、『三人だけの山村留学』（学研）でデビュー。以降、『チョコミント』（学研。さきがけ文学賞受賞作品「チョコミント」を加筆修正）、『奇跡の犬　コスモスにありがとう』（角川学芸出版。角川学芸児童文学賞受賞作品「コスモス」を加筆修正）などを刊行。山口県宇部市に暮らしながら、執筆活動を行っている。日本児童文芸家協会・日本児童文学者協会会員（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[Rosemary*]

シリーズ、第2弾、それぞれの登場人物が深く掘り下げてあり益々楽しくなってきた。行き違いがあっても、親が子を思う気持ち、子が親を思う気持ちは尊いものだなぁ。と改めて感じる。今回、お父さんの名言に納得！私も間違いのない、一番いい道なんて示して欲しくないなぁ。舞台の尾道も素敵。

2017/04/16

[hirune]

結婚を反対されたことで断絶している両親と娘、本人が拒絶してるのに他人が勝手に親を連れてくるのはどうなんだろうか？たまたま上手くいったとはいえもっと拗れてその人を追い詰める可能性だってある。酷い親だっているんだし。おばあちゃん、お節介は大概にした方がいいのでは^^;後半の案件でインチキ臭い教祖？の麗子さまへの対応は、おばあちゃん格好良かったけどね☆

2016/12/17

[ぱお]

シリーズの最後、春から読んでしまい、夏から読み直そうとしたら・・・まさかの貸し出し中。目茶苦茶な順番で読むことになってしまいました。話に出てくる人たちに嘘がないから、とても好きです。

2016/03/28

[はるぽん🐰道草中🐱]

この本を読んでいると、行ったことのない ずうっと遠くにある尾道にいる気分になる。坂が多くて大変だろうけど きっと素敵な町なんだろうな(*˘︶˘*)寺岡家の秋も、家族の話、べんり屋の話を楽しませてもらい、寺岡一家にさらに染まった私。それぞれの個性もキラリと光ってきて、冬、春と、ますます読むのが楽しみになってきた☆

2016/05/20

[ウクレレで歌う]

「べんり屋、寺岡の夏。」に続く、寺岡家の秋の物語。今回は、寺岡の家にゆうれい騒動がもちあがる。見えない何かにすがったり、簡単に誰かを頼ったりする人が多い中、自分を信じて、決してふりまわされないおばあちゃんがカッコいい。

2015/09/04