内容説明
第二次世界大戦中のイギリス。エレンは爆撃におびえながらも、成績や人間関係になやむふつうの学校生活を送っていた。ある夜、たまたま入った小屋でエレンが出会ったのは、敵であるはずのドイツ兵。そのとき、またドイツ軍の爆撃がはじまって…。
著者等紹介
ブッカー,ジーン[ブッカー,ジーン] [Booker,Jean]
イギリス北部に生まれる。子ども時代に第二次世界大戦を経験。22歳でカナダに移住してから小説を書きはじめる。『だれにも言えない約束』が1995年にジェフリー・ビルソン賞の歴史物語部門に選ばれた
中山成子[ナカヤマシゲコ]
茨城県生まれ。御茶の水美術専門学校卒業後、デザインの仕事を経てフリーのイラストレーターとして独立。雑誌や書籍のイラストを描くかたわら、ライフワークとして粘土の立体作品の制作にも取り組み、より自由な表現を追求している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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tellme0112
6
題名にひかれて。爽やかな話。お父さんにはこっそり話したくなるかもね。無事帰国できるといいな2017/06/04
シエロ
4
楽しそうな表紙とは裏腹に、状況は第二次世界大戦の最中。 警報、爆撃音、ガスマスク…それらの言葉を常とし過ごすエレンのイギリスでの学生生活は明らかに自分のとは異なる。ある日エレンは敵のドイツ兵に遭遇した上に、爆撃に合い瓦礫の中に閉じ込められてしまう。敵国出身であるがために警戒し合う二人だが、状況は違えど家族を思う一人の”人”ということがわかる。助け合うには身の危険を冒す必要があるが…。 戦争がなくなればいいという思いが強まる。もしかして筆者の秘密の体験談を共有してくれたのかな。出会えてよかった素敵なお話。2018/06/10
春桃
0
小62018/06/24
NakaTaka
0
第二次大戦中のイギリス。12歳の中学生のエリーは、空襲警報が鳴ってもまだ、戦争という実感を持っていなかった。でも父が爆撃で怪我をしたことや近所にドイツ軍の爆撃機が落ちたことで、状況が変わっていく。しかも逃げたドイツ兵士と鉢合わせして・・・日本が太平洋戦争していた時の子供とは考え方が全く違う。それは教育の違いか。改めて日本の戦時教育の恐ろしさを思った。2014/10/06
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