文研じゅべにーる
11をさがして

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  • サイズ A5判/ページ数 191p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784580821019
  • NDC分類 K933
  • Cコード C8397

内容説明

サムはうずくまって新聞記事をじっと見つめた。大きな活字の下に、男の子の写真がある。サムははっと息をのんだ。すごく小さいけれどこれはぼくじゃないか!三歳くらいのときの!なんで新聞なんかに出ているんだろう?サムは指で文字を追った。でもほとんど読めない。読めない理由は、サムには読み書きがうまくできないディスレクシアという学習障害があるからだ。それでもなんとか「行方不明」という文字がわかった。えっ!行方不明?ぼくが行方不明だということ?―。

著者等紹介

ギフ,パトリシア・ライリー[ギフ,パトリシアライリー]
アメリカ、ニューヨーク州生まれ。小学校の教師を20年勤めたあと、児童書を書き始める。著書は60冊をこえ、日本では16冊翻訳されている。『リリー・モラハンのうそ』と『ホリス・ウッズの絵』(ともにさ・え・ら書房、もりうちすみこ訳)は、ニューベリー賞の次点になった

岡本さゆり[オカモトサユリ]
東京都生まれ

佐竹美保[サタケミホ]
富山県生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シュシュ

28
面白かった!学習障害を持つ11才の少年が主人公。アメリカ探偵作家クラブのエドガー賞の候補作品。謎解きだけでなく、少年少女の心の動きも面白かった。著者が元教師ということもあり、子どもへのまなざしが温かい。両親のいない少年が祖父と近所の人に見守られながら暮らしている環境も良かった。2019/10/07

ぼんくら

22
屋根裏で見つけた新聞記事から、自分の生い立ちに疑問を持ったサム。祖父と、その友達たちとの楽しい暮らしは本当の自分なのか。識字障害を持つサムは転校生のキャロラインを相棒に、謎解きを始める。2015/06/16

うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)

19
誕生日の前日、サムは屋根裏部屋で3歳くらいの時の自分の写真が載っている新聞記事を見つけた。サムにはディスレクシアという学習障害があって、読み書きが上手く出来ません。それでも何とか読み解こうとしていると「行方不明」という文字を見つけ・・。これまで祖父と信じていた人が赤の他人かもしれない。これが私なら悲劇のヒロインよろしく、悲嘆にくれた毎日を送りそうですが、サムの場合は違いました。どこまでも前向きに立ち向かっていきました。今回の件を通じてサムはかけがえのないものを得ることができたと思います。★★★2011/01/12

絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく 

16
★息子が小学生の朝読書でよんでいたもの。 サムは11歳の誕生日に屋根裏で見つけた新聞。そこには自分の行方の記事と写真が載っていました。自分はこの家の子どもではないのか?と疑問を持つサム。でもディスレクシアのサムは新聞記事の内容が分からず、読んでくれる子を見つけようと探します。おりにふれて思い出す記憶の断片、自分の本当の居場所や、11の形をこわがる理由の真相に迫ります。2018/05/20

はしけん

16
読友さんの紹介で。主人公は学習障害を抱えてますが、それがテーマではないですね。これぞ正しい青春小説に仕上がってます。思えば歳くったもんです。おじさん、弱いです。こういうの。キュン!ってなります。キャロライン、いい娘だなあ。2012/03/15

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