内容説明
谷川俊太郎の詩が星空へはばたいた!夜空に輝く星たちをながめたくなる感動の絵本。
著者等紹介
谷川俊太郎[タニカワシュンタロウ]
1931年生まれ。詩人。1952年、『二十億光年の孤独』でデビュー。詩のほかにも、翻訳、童話、脚本など幅広く活躍。1975年、『マザー・グースの歌』で日本翻訳文化賞、1983年、『日々の地図』で読売文学賞など、受賞多数
えびなみつる[エビナミツル]
1951年生まれ。漫画家、絵本作家、イラストレーターとして活躍。1993年、『遠いクリスマス』(白泉社)で星の都絵本大賞受賞。1995年、オホーツク国際漫画大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かりさ
87
悠久の星々の瞬きは、星空を見上げる人々の心に生きる存在を思い導く光でしょう。ひとつの命が終わるとき、その命は星になり瞬き、存在をしめすでしょう。夜空が温かく感じられるのはきっとそばにその存在がいてくれるから。今宵も私は夜空を見上げて星になった人を想うでしょう。どこまでも優しく温かな谷川俊太郎さんの文章と、えびなみつるさんの美しい絵がじんわりと心に浸透して包んでくれます。2016/07/08
keroppi
62
図書館にて。谷川俊太郎さんの文とえびなみつるさんの絵がとてもマッチしている。星に結ばれた人生、星に結ばれた家族。美しい星空にドラマがある。2019/07/15
gtn
42
星よりも、星を通してロマンを語る祖父に惹かれた祖母のおかげで、母が産まれ、「ぼく」が今ここにいる。祖父の宇宙への憧憬は母に、そして「ぼく」に伝わる。幸いにも「ぼく」は宇宙と亡き祖父を通じ、永遠の生命に気付く。2020/03/25
けんとまん1007
41
星。夜空。ページを進めるたびに、こころが穏やかに、そして、ほっこりとしていくのがわかる。星を見る時間の経過。そんな1日1日の積み重なりが、次の世代へと引き継がれていく。星たちは、夜空は、そんな生き物たちを、大らかな目で見てくれているのだろう。決して、満点の星の夜空でなくてもいい、いや、そうでないほうがいいのかもしれない。そろそろ、秋の夜長の空の季節になる。いつもと違った目で、星を見ることができそうだ。2016/10/01
anne@灯れ松明の火
36
リア友さんご紹介。谷川さんの詩集のような絵本。えびなみつるさんの絵が静かな美しさに満ちている。おじいちゃんは星が大好き。その想いは娘に、そして孫へと受け継がれた。3人の心は、星に結ばれている。七夕の時期に読めて良かった。そろそろ、雨がやんでくれないものか。星空を見たい!2020/07/10