内容説明
1945年8月6日、ヒロシマの比治山うらにあった託児所で、子どもたちの世話をしていた宇根さん。あの日生き残った者として、宇根さんには、どうしてもはたしたい約束がありました…。原爆慰霊碑に清水をそなえつづける一人のおばあちゃんのおはなし。
著者等紹介
指田和[サシダカズ]
1967年、埼玉県に生まれる。出版社で子どもの雑誌、家庭雑誌などの編集を経たのち、フリーとなる。いのちや心、自然に関するテーマにひかれ、取材し、作品にしている
野村たかあき[ノムラタカアキ]
1949年、群馬県前橋市に生まれる。1985年に木彫・木版画工房「でくのぼう」を開く。『ばあちゃんのえんがわ』で第5回講談社絵本新人賞を、『おじいちゃんのまち』で第13回絵本にっぽん賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とよぽん
60
中学校教員だった間に、修学旅行引率で10回も広島を訪れていたのに、宇根利枝さんの活動を知らずにいた。宇根さんの50年以上に及ぶ尊い献水運動! 堀川恵子さんのドキュメンタリー「原爆供養塔 忘れられた遺骨の70年」で読み知った佐伯敏子さんの、遺骨を遺族の元へ返す作業と双璧をなす平和活動だ。私たちは、宇根さんや佐伯さんのこのような地道で心のこもった活動をしっかりと受け継ぎ、伝えていかなければならないと思う。指田 和さんの作品をまた読むことができてよかった。2024/10/04
どあら
32
図書館で借りて読了。読友さん達、オススメの絵本です。平和の活動はずっと続けていきたいですね🕊2020/06/14
空猫
25
【8月6日】被爆時、軍事工場で働く母親たちの多くの子どもの保母さんをしていたと言う宇根利枝さんは原爆献水供養を戦後十年以降50年以上続けているという女性だそうだ。戦争体験者が少なくなっている昨今、体験談はとても貴重だね。 2024/08/06
海(カイ)
20
【図書館】後世に伝えていかないとならないことのひとつが、戦争のことだと思う。54年も原爆献水供養を続けてきた宇根利枝さん(2009年9月で91歳)。すごい方だと思いながら読んだ。版画じゃない野村たかあきの絵もいい!2013/05/26
退院した雨巫女。
13
《書店》原爆献水活動は、この絵本で、知りました。後継者が、できて良かった2016/08/16