内容説明
ぼく(作者)は、なみはずれた犬好きで、わすれることのできない犬を、何十匹と飼ってきた。戦争直後、まだ小さかったぼくの案内役となったスノーボール。孤独な少年時代、いっしょに猟をした不思議なラブラドール、アイク。恐竜のように巨大なのに、とてもナイーブなシーザー。ぼくを観察し、ぼくの先まわりをする世界一かしこい犬、ジョッシュ、など…。いつもそばにいて、話し相手となり、生きる力と知恵をあたえてくれた犬たち。そんな犬たちとぼくの、おかしくて、ちょっとしみじみとするお話です。小学5年生以上。
目次
1 ありがとう、クッキー
2 はじめて飼った犬、スノーボール
3 マイ・フレンド、アイク
4 マイ・ボディーガード、ダーク
5 農場犬、レックス
6 巨大な犬、シーザー
7 負けずぎらいの犬、フレッド
8 アラスカ荒野の犬、クインシー
9 世界一かしこい犬、ジョッシュ
著者等紹介
ポールセン,ゲイリー[ポールセン,ゲイリー][Paulsen,Gary]
1939年、アメリカのミネソタ州に生まれる。アメリカ児童文学の代表的作家の1人。100冊以上の本を書き、ニューベリー賞のオナーブックを3度受賞
はらるい[ハラルイ]
下関市に生まれる。児童英語講師をへて翻訳をはじめる。さいたま市在住
かみやしん[カミヤシン]
1942年、東京都に生まれる。児童書においても、自然とアートとのかかわりをテーマに創作をつづける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ニノちゃんが大好き
2
図書館で借りてきました。本の福袋に入っていた本です。著者が人生を共にした犬の物語です。幼い頃から両親がアル中で家に居場所がなかった。唯一の友だちが犬でした。その犬との思い出はまるで昨日の出来事のように書かれています。2021/02/04
ばーばら
1
主人公である作者自身にかかわった犬たちとの思い出。あとがき必読。両親ともにアル中で、同じ学校に5ヶ月もとどまれず、本と犬を友にしたから無事生き抜けたらしい作者。私も転勤族だったけれど、これはすごい。子供時代の環境不安定は、アイデンティティ不安定につながりやすい。自分も本を友にしたけれど、生活が変わっても誰かしら犬がいたら違ってただろうなぁ、としみじみ。シンプルに上手な挿絵がいいです。2020/07/17
クロエ
0
犬と対等につきあえる関係。しかも命まで救われて。ある意味羨ましい。 日本の犬は可哀想だな、と思った。ゲイリー・ポールセンって厳しい幼少期をすごしたようだ。彼が成功したのは、図書館の本と犬達のおかげのようです。2016/07/31
遠い日
0
061129【読書ノート/ひとことメモ】人生は自分でない何者かに救われる。2006/11/29