内容説明
電子顕微鏡でミクロの世界をのぞくと、奥行きのある空間がそのまま拡大され、自分が小さくなって、その中に引きこれまるような臨場感があります。本書では、身近な動植物から細菌・ウイルスまで、便利な日用品から微小な結晶まで、350点の電子顕微鏡写真を紹介しています。ミクロの美しく、不思議な世界を旅しながら、生物が進化させてきた驚くべき体のつくりや、日用品にこめられた様々な工夫などを読みとってほしいと思います。それでは、ミクロの世界にズームイン。小学5年生以上。
目次
はじめに 電子顕微鏡で見るミクロの世界
1 昆虫のミクロ世界
2 動物のミクロ世界
3 植物と菌類・細菌のミクロ世界
4 日用品のミクロ世界
5 ミクロのらせん構造
著者等紹介
阿達直樹[アダチナオキ]
1961年、名古屋市に生まれる。東京学芸大学地学科卒業。現在、東京都大田区立貝塚中学校教諭。主に伊豆諸島をフィールドに活動し、1995年、ミヤマクワガタの亜種を発見、献名される。ミクロの世界に興味を持ち、走査型電子顕微鏡を使って撮影した昆虫や植物などの画像を、教材用としてインターネットで公開している
岩永浩[イワナガヒロシ]
1938年、長崎市に生まれる。長崎大学学芸部卒業。長崎大学工学部名誉教授。専門は材料分野の結晶成長・合成、微構造解析、炭素繊維の物性など。岐阜大学の元島栖二教授らとカーボンマイクロコイル(CMC)の合成、特性評価の研究を行う。また、文部科学省の「その道の達人」学校派遣事業において、「電子顕微鏡の達人」「光の達人」として委嘱を受け、全国の小中高校への出前実験授業を展開する
元島栖二[モトジマセイジ]
1941年、長野県下伊那郡に生まれる。名古屋工業大学工業化学科卒業。岐阜大学工学部名誉教授。専門は材料分野の結晶成長・合成。窒化ケイ素マイクロコイル、カーボンマイクロコイル(CMC)の合成に成功し、その基礎研究、応用研究を行う。また、文部科学省の「その道の達人」学校派遣事業において、「自然界・生命体に学ぶ―21世紀のモノづくりの達人」として委嘱を受ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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