文研じゅべにーる ぼくがウィリアムと名づけたわけ

ケンプトン，リンダ【作】〈Ｋｅｍｐｔｏｎ，Ｌｉｎｄａ〉/清水 奈緒子【訳】/佐竹 美保【絵】

文研出版（2004/09発売）

• サイズ A5判／ページ数 264p／高さ 22cm
• 商品コード 9784580815001
• NDC分類 K933
• Cコード C8397

内容説明

ジャックは、雨の中を歩いてここへ来たことを覚えていた。クーパー未亡人の顔が窓からのぞいたのを覚えていた。モンペッソン牧師がジャックをじっと見つめていたのを覚えていた。まるでジャックの魂を見通していたようだった。あの出来事はすべて、まさにこの場所で、まさにこの家の壁の向こうで起きたのだ。小学５年生以上。

著者等紹介

ケンプトン，リンダ［ケンプトン，リンダ］［Ｋｅｍｐｔｏｎ，Ｌｉｎｄａ］
イギリスに生まれる。１９９２年に本国で出版された『ぼくがウィリアムと名づけたわけ』は、カーネギー賞候補に推薦された。３人の息子の母親。現在は、夫とともにダービーシャー州シャードロウに在住

清水奈緒子［シミズナオコ］
静岡県に生まれる。常葉学園大学外国語学部卒業

佐竹美保［サタケミホ］
富山県に生まれる。上京後、ＳＦ・ファンタジーのさし絵を描き始め、のちに児童書の世界に
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感想・レビュー

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[えっこ]

お話そのものは、まあまあといったところ。それよりも作者あとがきや訳者あとがきが興味深い。新型コロナウイルスが猛威をふるっている今読んでいるからなのだろう、ペストが流行った時に、村を閉鎖することにより周辺への拡散を防いだイギリス、ダービシャー州イーム村の話は心に響いた。感染症を終息させるには、まず隔離して封じ込めることが必要なんだね。善き指導者の牧師がいて、幸いだ。

2020/04/09