感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たかはし
1
数十年ぶりの再読。困っているなら助けあえばいい。たとえ赤の他人でも。やれるだけのことをやればいい。そんな真っ直ぐで当たり前のことを、子どもたちが素直に自分の気持ちに従って行動しやり遂げている。昔読んだときは、ただただ胸を打たれたのに、大人になったいま読み進めながら、心のどこかで“そんなこと出来るわけないよ”と言っている自分に気付き情けなく思った。確かに綺麗ごとだけじゃ出来ないこともある。でも本当に大切なことは何なのか。頭の硬い大人になるまえに多くの子どもたちに読んでほしいと強く思う一冊。2019/06/22
matumoty
0
両親を失った兄弟(大学生、中3、小6)と、息子を失い小さい孫とふたりきりの寝たきり高齢女性が出会って、お互いにお互いのないもの(金銭面、生活面)を助け合う物語。中盤からは先が気になり一気読みしました。よい話なのですが、初版が1988年…昭和の終わりごろとはいえ、話がうまいこといきすぎてる感が…「こんなことができたらいいなぁ!」が実現してるのが、先が気になった理由かもしれません。これは物語ですが、こんな感じで生きづらいご家庭は、今も、ひっそりとたくさんありそうな気がする。2023/12/07
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