内容説明
「健ちゃん、『ぼくにはみんなみたいに得意なものがない』ってしょげてたんだって?雄ちゃんたちが言ってたわよ。」あのおしゃべりめ、と、ぼくは足もとの小石をけった。「だれにも負けないものがあったじゃない。すごいよ、健ちゃんの一輪車。六年生だって、びっくりしてたんだから。」得意なもの…。そうか、ぼくにも得意なものがあったんだ。「そりゃまあね。でも、一輪車って、なんか、男としてちょっとダサイよなあ。」「男の、とか、女の、なんて決めつけるのはおかしいよ。そういうのは時代おくれなんだって。うちのお母さんが言ってたよ。」小学4年生以上。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
黒乃
1
自分が小学生の時に読んだ本。今回弟の読書感想文の手助けのために読みなおしました。 いい話ってのは、何年たってもいい話。 小さなときには感じることのできなかった作者のメッセージがやっとわかったような気がしました。 自分にとって何か誇れるもの。 他人から見たらなんだそんなことって思われることでも、自分にとって誇りならそれでいい。 今の自分に、自分で誇れるものがあるかなぁと、自分を見直すいいきっかけになりました。2011/08/27
さゆカピ
0
1998(小4)
ゆう
0
小学生の頃に読みました。たぶん一番最初に「面白い」と思えた本なので、印象に残っています。主人公の兄の気持ちが痛いほど分かって、でもそれにいら立ってしまう主人公の気持ちも伝わってくるような作品でした。
U-tan
0
1997 だか 1998 だかに.2002/01/01
kon
0
当時の読書感想文の推奨図書。幼少の頃、一輪車でよく遊んでいたこともあり、この本はよく印象に残っている。20年経った現在、一輪車に乗る児童はどれほどいるのだろうか。1998/07/31




