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目次
1 西アジア・中央アジアの民族服飾の特色(風土への適応、貫頭衣;ヴェールの着用;アラブの男性服 ほか)
2 各国の民族服飾と染織(パレスチナ地域(イスラエルとパレスチナ自治区)
ヨルダン
シリア ほか)
3 西アジア・中央アジアを巡る(西アジアの民族服飾;中央アジアの装身具と伝統的衣服の裁断法;文化学園服飾博物館所蔵資料と現代の西アジア・中央アジアの服飾 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
びっぐすとん
15
図書館本。今まで読んだ中央アジア、西アジアの民族衣装の本のなかでは一番いろんな地域の様々な服が載っていた。灼熱の日差し、砂埃、凍てつく寒さ、激しい乾燥、蠍など毒虫の存在と、あまりに過酷な環境を生き抜く為の服。生死が隣り合う生活から身を守る護符としてのアクセサリーや手の込んだ刺繍。衣装を長持ちさせる意味もある刺繍の部分は別に作り、その他の部分は傷んだら取り替えるなんて合理的。しかしなんて手の込んだ刺繍!モダンな織物!現在は洋服化が進み、民族衣装も刺繍の簡略化、織物や染物の化繊プリント化と衰退しているようだ。2021/04/01
石油監査人
5
この本は、新宿の文化学園服飾博物館が所蔵している西アジア~中央アジア地域の民族衣装を解説したものです。東はアフガニスタンから西はトルコに達する広大な地域の、主に女性の貫頭型長衣、被り物(ヴェール)、装身具(指輪や腕輪、首飾りなど)が紹介されています。衣装の形態は全体的にほぼ同じですが、地域や民族によって、色彩と刺繍の文様が大きく異なり、多様性に富んだ美しさと宗教的神秘性を併せ持っています。約1400点のコレクションの大半が、たった二つの個人コレクションを引き継いだものという事実にも驚かされます。2019/08/26
牛タン
2
内容:イスラエル、パレスチナ、ヨルダン、シリア、イラク、イエメン、トルコ、イラン、アフガン、トルクメン、ウズベクの民族衣装・装飾。 感想:服飾とか今までほとんど気にすることがなかったのだがこんな世界があったんだなという感じ。遊牧民族の暮らしぶりの一端が垣間見えた気がする。特に女性の衣装についてはあまり人から聞くこともできないので読んでみてよかった。写真が豊富で地域ごとの柄とか素材に注目しながら眺めてるだけで楽しかった。写真ごとに短い解説があるのだがこちらはあまりにも省略されて書かれているのでわかりにくい2016/02/04
nktnh
1
美しくて興味深い世界。写真が多くてよかったのですが、実際はどういう風になっているの?と。袖がヴェールになるというのがいまいちわかりづらくてもう少し図説が欲しいかな?と思いました。施される刺繍の美しさやデザインにとにかくうっとり。社会事情も後半多少説明されていました。いろいろあると思いますが、手仕事の美しさを保存する価値が高まるといいなと思ったり。2011/10/31
KocmocKocma
0
鑑賞日不明。文化学園服飾博物館。騎馬民族トルクメンの重々しい衣装が印象的だった。各地方の赤あるいは黒を基調としたゆったりした衣装がたっぷり鑑賞できた。2006/12/06