内容説明
因幡の国の農夫・源太と、美しく気だてのいい女房・おキジのお話。おキジは、蛇に襲われたところを源太に助けられた、雉の化身だった…。
著者等紹介
村山亜土[ムラヤマアド]
1925年東京生れ。父は、前衛美術家の村山知義、母は、児童文学作家の籌子。’49年、山梨医専を経て、成城高校(旧制)文乙を卒業。在学中から、児童劇「ごみため物語」「動物の町」などを書き、以後「コックの王様」「ソフロン博士の金時計」「天草四郎」などを児童劇団に発表し、児童劇作家として活躍した。’84年、視覚障害者のための「手で見るギャラリーTOM」を、妻、治江と一緒に、東京都渋谷区に創設
柚木沙弥郎[ユノキサミロウ]
1922年、東京生れ。国画会会員。女子美術大学名誉教授(’87~’91年まで、学長を務めた)。洋画家の父を持ち、東京大学で美術史を学ぶが、戦後、父の郷里である岡山県の倉敷にある大原美術館に勤務する。そこで民藝運動を牽引する柳宗悦らと親交を持つようになった。’47年、芹沢〓(けい)介に師事し、型染めを手がけ、以後、あまたの作品を発表し続けている。布への型染めの他、さまざまな版画やガラス絵などの作品にも挑戦し、絵本やポスターの制作、装幀やイラストレーションなど幅広いジャンルで活躍する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Cinejazz
15
〝むかし、因幡の国の扇山の麓に、源太という、たいそう貧しい百姓が住んでいた。ある春の日、蛇に襲われていた一羽の雉が、源太に助けたことを恩にきて、<おキジ>という名の女房となり、命を落としかけた源太を救うという 大人の絵本。素朴ながらも情感のこもった絵柄が、古き日本の郷愁を醸し出して、人情噺しに華を添えている。2025/05/11
雨巫女。
13
《図書館‐新刊》鶴の恩返しみたいな話だが、蛇の復讐劇も絡んで、ラストは、悲劇なんですよね。雉の健気さに涙・涙。2012/12/21
ochatomo
10
鶴女房風のお話で、1957年舞踊劇として上演、雑誌「新劇」掲載の台本原作を夫人が再話 柚木沙弥郎氏の水彩画は、村山亜土氏が創設したギャラリーTOMでの2005年展覧会の17作品に絵本として3作新たに仕上げられた 『生前に二人が会うことはありませんでしたが、こうして一冊の絵本の中で響き合えたことに、少なからぬ因縁を思わざるを得ません』という治江さんの言葉にアートの重要性を思った 2012刊2021/08/30
つき
7
戯曲を編み直して絵本にしたものだが、要素が残っていておもしろい。内容は、韓国の昔話で読んだような気がする。2018/06/28
iku
7
蛇に教われていた雉を助けたあと、貧しい独りものの男のところへ、女房がやってくる・・・。蛇の怨念に殺されかけたところを、雉の女房に身を挺して助けられる。蛇の妖艶さと妖しい魅力の水彩画が、大人の物語にしています。2014/06/15




