内容説明
それは、あらしの夜だった。どしゃぶりの山の奥に、山賊とオオカミがいた。山賊の親分がアントニオにいった。「たいつくで死にそうだぜ。なにか話をしろ」アントニオほど、お話のうまい者はいない。波瀾万丈、おかしさ抜群、登場するのは、海賊にオウムにチョコレートケーキ、ルビーにエメラルドにでっかいダイア…そして、えたいの知れないぶきみなシンギー。その場しのぎの出まかせ口まかせ。さて、アントニオは始める。“それは、あらしの夜だった…”
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
28
ネバーエンディングストーリーのようでした…。オタマさんは途中で投げ出し、オカンが全部読みましたとさ。最後まで読むと面白いんだけどなあ。2020/09/10
小夜風
21
【図書館】それは、あらしの夜だった。山賊にさらわれたアントニオは、山賊の親分に「なにか話をしろ!」と命令されて……。アルバーグ夫妻は、夫が文章、妻が絵という分担で、夫婦で絵本を作っているのですね。そのせいか息がピッタリ♪お互いに「面白いな~」って思いながら作っているんだろうなって想像しました。親分がだだっ子みたいで可笑しかった(笑)。2015/09/27
ツキノ
13
(E-4)ジャネット&アラン・アルバーグ作 佐野洋子訳。山賊に誘拐されたアントニオが、退屈している山賊らに何か話をしろ、知らないなら作れ、と無理強いされ、話し始める。いちいちつっこみを入れる山賊たち。あれは嫌だ、これは嫌だ、もっとこんな話をしろ、と。そのたび変化していくお話に引き込まれる!山賊たちの頭の中で想像されている出来事の描き方も、このストーリーの着地もお見事!親分のセリフ「ほんとのところを、おれがとっくり教えてやるぜ」は、名ゼリフ。2020/01/09
花林糖
7
(図書館本)山賊と彼らに捕まった8歳のアントニオの嵐の一夜のお話。山賊達の間抜けさと面白おかしい展開が楽しい。絵も楽しく文章読むよりも絵ばかり見てました。2015/07/15
退院した雨巫女。
5
《図書館-展示》山賊に誘拐されるなんて、なんて貴重な体験だなあ。でも、私は、遠慮しま~す。2018/06/19