出版社内容情報
ピックルズという、黒い斑点のある黄色いのらねこが、消防署に入り活躍します。ねこと人間の心の通い合いが楽しく描かれています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
261
エスター・アベリル 作。出版は1960年と、なかなかの時代もの。のらねこのピックルズが木から降りられなくなったのを消防車に助けてもらい、それをきっかけに「しょうぼうねこ」になる、というお話。もっとも、しょうぼうねことはいっても、消火活動に加わるわけではなく、もっぱら救出のお手伝い。文章の雰囲気も絵も、古きアメリカ感が横溢する。かつてのアメリカの市民生活の理想が、こんなところにも反映されているのである。2025/03/17
ぶち
99
表紙の消防ヘルメットをかぶったピックルズがポールを滑り降りてくる姿に、カッコイイと惚れてしまいました。 いたずら好きで、子猫をイジメる乱暴者でしたが、ある時、高い木から降りられなくなってしまいます。それを助けてくれたのが、ハシゴ車で駆けつけてくれた消防士。そんな消防士に憧れ、消防署に住むようになり、地元の猫に頼られる立派なしょうぼうねこへと成長していきます。 黒ネコジェニーのシリーズにも登場してくるピックルズも、ジェニーの大切な仲間になっています。2019/05/20
yomineko@ヴィタリにゃん
69
ピックルズは黄色い毛並みに黒のてんてん模様がある大型猫✨宿無しで仔猫をいじめてばかり!ある日仔猫と一緒に高い木に登って降りれなくなった😢が親切な消防隊員に助けてもらった縁で消防猫になる🚒今度は仔猫だけが高い木から降りられないくなる事件発生!前回の経験を活かし、無事救出に成功したピックルズは消防士の帽子を貰う😊ジェニーの仲間たちの中で私はこの消防猫ピックルズが一番のお気に入り!!!2023/09/12
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
67
黄色いねこ、名前はピックルズ。いいパンチを持っていますが、使い道が分からない。子猫を追いかけ回すしかやることがないアパートの裏庭に住んでいて、近所の猫には嫌われ者。アパートに住むグッドカインドさんは「お前は悪い猫ではないけど、いい猫でもないからごちゃまぜねこだ」と言います。一つの出来事をきっかけに消防署に住むことになったピックルズは【しょうぼうねこ】を目指して頑張るのです。ただ甘やかすのではなく、見守ってくれる人の存在で成長したピックルズ。赤と黄色のアクセントが効いた味わいのある絵。1974年10月初版。2014/10/18
p.ntsk
61
【猫本を読もう 読書会】ノラネコだったピックルズがしょうぼうねこになるまでのお話。信じて温かく見守ってくれる存在がいるってありがたいこと。やっぱり出会いは大切。今は何者でもなくても志と恩返しの気持ちは忘れちゃいけないですね。 2019/02/26