出版社内容情報
『第三の男』などで有名な、イギリスの作家の初めての子どもの本。ちび機関車が冒険の旅に出ます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
22
いつも支線を走っているだけの生活を物足りなくなった、ちびきかんしゃの脱走物語です。 とても夢のあるお話ですが、どうしても無理があるのが蒸気機関車の世界ですね。 それに、子どもの力ではそれほど遠くにはいけないことを、地図で示しているところに説得力があります。 無事に帰ってきたら、みんなで歓迎する家族的なまとめにもほっとします。 でも、SLの絵本が多くある中で、少し読者の年齢層が高そうな絵ではあります。2020/04/10
那由多
21
グレアム・グリーンって絵本も出してたんだ、と驚いた。アーディゾーニの絵の味わいもすこぶる好み。ちび機関車の脱走が可愛くも、迷子になった時のことを思い出したりして、暫し子ども時代に戻りました。素敵な絵本発見です。2020/10/23
魚京童!
21
古い時代のものも壊れるまでは取っておけば何かしら役に立つことがあるのかもしれないという訓話なのかもしれない。潰していれば、こんなことにはならなかったし、残っているのは潰しそこねたからだし、それはそれで役に立ったのだからそれでいいのではないかって話。いいのかなー。良くないと思うけど。2019/03/10
ごへいもち
18
あのグレアム・グリーンの絵本だなんて♪2019/06/23
遠い日
13
アーディゾーニの絵を求めて。『小さなしょうぼうしゃ』からこちらへ。絵もお話も、とっても楽しい作品です!決められた短い路線だけを一日中行き来する生活に飽き飽きした機関車のちび。「やっちゃろか やめとこか」と迷いつつ「やっちゃる」と逃避行を決行する。読み手が想像するあれこれのトラブルを全部やってくれる、ちびがおかしいやらかわいそうやら。間一髪の危機も大らかな急行列車に救ってもらい、ハッピーエンドが待っています。しなかった後悔をするより良かった冒険かな。2018/01/28
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- 和書
- 海を見たかったかかし