出版社内容情報
がまくんとかえるくんのユーモラスな冒険物語が5編。「そりすべり」「アイスクリーム」「クリスマス・イブ」など春夏秋冬、一年間のふたりの生活が盛りこまれています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
347
ローベル作のかえるくんとがまくんシリーズの1冊。今回は四季の物語を描く。順序は、冬ー春-夏ー秋ーそして最後は循環してクリスマスで閉じられる。冬至を一年の始まりとしてとらえる四季観だろう。日本では通常は春夏秋冬の順だが、これは古代に中国からもたらされたものか。もっとも西欧はすべて冬からかといえばそうではなく、ヴィヴァルディの「四季」は春からだ。本に戻れば、ここでは四季の喜びと楽しみを上手く伝えている。絵もいつもながら飄々とした味わいである。ただ、絵も文も地味だし、子どもたちにはどんな風に迎えられるのだろう。2024/12/31
そる
127
かえるくんはいつも少々強引です。私も人に対してこのくらい強引になれればいいなと思う。嫌われる率も上がるけど好かれる率も上がる。かえるくんとがまくんのお互いを思いやる気持ち、とてもいいですね。こっそり落ち葉を片付けて、きっと相手は喜んでるだろうなと思って幸せな気持ちになるって、相手が喜んでくれるのが自分の幸せってことだよね。心配して探しにいくのも相手を思えばこそ。そういうの、現代人は嫌がる人もいるけど、相手を思う気持ちは忘れずにいたいな、とこのシリーズを読んで思わされます。
KAZOO
109
この絵本でローベルは日本で有名になったのでしょう。何とも言えないカエルたちの様子です。カエルとガマということでの1年間の生活ぶりを楽しませてくれます。色彩も落ち着いた感じでいいという気がしました。2019/03/15
アキ
81
1977年発行。Frog and Toad all year.「そりすべり」「そこのかどまで」「アイスクリーム」「おちば」「クリスマス・イブ」冬、二人ならそりすべりをしても何でも出来る。ひとりぼっちと気付いた途端にひっくり返った。春、その角を曲がったら、すぐそこまで来ている春を見つけました。夏、大好きなチョコレート・アイスクリームが溶けて、茶色い怪物になってしまいました。秋、お互いの家の前の落ち葉を掃除して、二人とも幸せな気持ちで布団に入りました。冬、クリスマスプレゼントの時計を2人で眺めて過ごしました。2021/09/12
ゆのん
65
【絵本】【かえるくん&がまくんシリーズ3作目】2作目まではがまくんって…と思う所もあったが今回の3作目はがまくんのかえるくんを大切に思う気持ちが前面に出ていて温かい気持ちになる。チョコレートアイスが食べたくなる。2512019/08/24