あなたは欠けた月ではない

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 197p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784579304394
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C5095

内容説明

欠けているものを埋めようと焦る前に、すでにあるものの充実に目を向けて。著者自らの体験を通して、女として生ききる人生を綴る。アラフォー世代に贈る待望のエッセイ集。

目次

新月の章 あなたは欠けた月ではない(可愛さと威厳の間―大人において、可愛い女とはどのようなひとのことを言うのだろう;発見される色―女は、ひとりひとりが自分の色を持つ花;なぜ心だけが寂しいのか―「子どもは、どうするの」「うん。無し、かな」 ほか)
三月日の章 美しいひとの情景(空気をまとう;知性ある花;おしゃれの詩人 ほか)
満月の章 女であることを生ききる人生(わたしを苦しめるもの;二十代、なぜ上司たちに疎まれるの?;このままでは苦労が足りない! ほか)

著者等紹介

光野桃[ミツノモモ]
東京生れ。小池一子氏に師事した後、女性誌編集者を経て、イタリア・ミラノに在住。文筆活動を始める。1994年、デビュー作『おしゃれの視線』(文春文庫)がベストセラーに。以後、女性が本来の自分を取り戻すための人生哲学を描く。2002年より家族とともにバーレーンに移住し休筆、2006年『おしゃれのベーシック』(文藝春秋)を上梓し、活動を再開した。2008年より、五感をひらく時空間をテーマにした「桃の庭」を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆにこ

40
光野さんの本は初読みでした。肩の荷が下りるような、張り詰めていた心が楽になる本。自然体で自分を好きになって楽しく歳を重ねたい。婚外恋愛だけは受け入れられないのだけど。2014/09/18

ののはな

18
図書館。光野桃さんのデビュー作から数冊、愛読していた懐かしさで手を取る。連載されていた「ヴァンテーヌ」という雑誌、今はもうない。当時から数十年が経ち年齢を重ね、人生の経験を増してこられたところから紡がれる言葉に触れて、ただ懐かしい。当時の著者の矜持を支えていた「裏側」の心について、やっと今だから語れることも多いのだろうか。肩のちからが抜けて一段とまろやかになったように伝わる。流れた年月を振り返り、「今」に著者と同じ時間を生きていることにしみじみ。当時惹かれたのもどこか似ている気質があったからだろうか2011/12/28

フワ

6
この人のエッセイはやっぱり素敵。はっきりしているけど押し付けじゃない。嫌な自意識が感じられない。ご自身の自身のなさや劣等感についてたくさん書かれているし、生き方や考え方の提案もあるけど、よくある読者に媚びるような自虐的な言い回しや優しく語りかけるような言い回しがない。深くて澄んでいて温かい、そして厳しい文章。女性性について書かれていたことがとてもためになった。2014/06/30

こふみ

6
50代になった光野桃さん。  「ヴァンテーヌ」のエッセイで光野さんを知って、その文章に魅了されました。  私が夢中になって読んでいた文章を光野さんがどんな気持ちで書いていたのか、どんな30代、40代を過ごしたのか、そしてどんな気持ちで50代を迎えたのか。歳を重ねることも悪くないという事を教えて貰いました。2013/06/18

Takako

4
猛禽類のようなゴージャスな人、成熟した大人の女の可愛らしさ、リネンをまとう人の穏やかさ、骨格で黒を着こなす人の華やかさ…。お洒落と女性の美しさについてのエッセイです。女として生きることの痛みや苦しみを包み込む温かさと、知性ある言葉で繊細に綴られる、全ての女性への賛歌。自分が持つ色の咲かせ方を知った人の美しさが多彩に書かれていて、いつまでも読んでいたい心地です。女であることは、難しくも、楽しみに満ちているものですね。2017/08/03

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4340572
  • ご注意事項

最近チェックした商品