おばあさんの知恵袋

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  • サイズ B6判/ページ数 278p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784579304202
  • NDC分類 590.4
  • Cコード C0095

内容説明

ひとりのおばあさんをご紹介します。主婦としてつつましく生きてきた、典型的な明治の女、いねさん。むかしの生活、家事の工夫を振り返る、おばあさんの思い出話に、しばらくお付き合いください。ペンネームで書いた初版から三十年、ベストセラー『おばあさんの知恵袋』、桑井のおばあさんの再登場。

目次

はじめまして(娘時代;結婚生活 ほか)
たべもののこと(お米;ごはん ほか)
くらしぶりのこと(子供のお稽古;子供の遊び ほか)
かじのこと(一日の手順;日常の掃除 ほか)
いるいのこと(土用干し;子供服 ほか)
みのまわりのこと(化粧水;シャンプー ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

つくし

2
とても素敵な本でした。今となっては古き良き日本文化と言われるような暮らしを当たり前に営んでいた明治・大正〜戦後の家庭。桑井いねというおばあさんが昔を振り返りながら語りかけてくる様々な生活の風景は、今のように発達した技術も便利さもないながら、工夫も知恵もあたたかさもあって、それを伝える言葉もまたしゃんとした美しさがありました。あとがきまで奥ゆかしくて可愛らしくて大好きです。2022/02/10

とり子

0
良きタイムスリップができた。2016/08/15

aki

0
文体が美しい。こういう上品な年寄りになりたい。2012/05/23

aco_mo

0
読んだのは文春文庫の1985年発行のもの。大正時代から戦後にかけての日本の中~高流階級の人々の暮らしと生活の営み。著者の桑井いねさんは1901年生まれ、という設定で書かれていたのをすっかり信じていたので、書店でこちらの新装版を発見し、さらに手に取ると西川勢津子さんという方がなりきって書いたもの、と知っておどろくやらまだ桑井いねさんが存命なのでうれしいやらでした。2011/07/14

niki

0
大正から昭和にかけての衣食住や家事について詳細に書かれている。読んでいる間は昔の朝ドラを見ているような気持ちになる。落ち着く。家事に手間と時間がかかった時代。家父長制。夫の言うことが全て。人とのつながりも強いが、少しでも派手な柄の着物を着れば『聞くに堪えないような悪口を言われた』『甲斐性のない女性はひと目見てもわかるような身繕いだった』。当時はそれが当たり前だったから、夫や世間や社会に反発する心も生まれなかったのだろう。市井の人々が社会を支えていたのだ。昔の生活の記録としても貴重な本だと思う。2022/10/03

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