出版社内容情報
気鋭の作家の初エッセイ集。今までに出会った人や訪れた場所、その時々の自らの心情をとらえ、印象的だった情景がキラリと光る。
1
安っぽい飴の色/パレルモのアイスクリーム/放浪の血/ほんの少し前/
つる草模様、唐草模様/砂漠の動物園/母の抽出
2
カルピスとワンピース/雨に濡れたものの色/薔薇/空港効果/海/
雨とゴッホ
3
あふれる夏/階段について/泣いた赤おに/イスラムの青/夏の緑/
スイカシェイクとひろみちゃん
4
運動会/夜の色/空から降る音楽/金色の日々/グレイッシュ/大理石模様/
旅先の朝
5
感情の温度/楽天的なミイラ/雪の日の愉しみ/十二月/深紅のつばさ/
はんてん/夜と冬をめぐる記憶/エアフォース・コマンド/くれあ/風の色
あとがき
内容説明
いままでに出会ったひとや訪れた場所、そのときどきの漠然とした気持ちと、印象的だった時間や風景。はじめてのエッセイ集。
目次
安っぽい飴の色
パレルモのアイスクリーム
カルピスとワンピース
雨に濡れたものの色
あふれる夏
階段について
運動会
夜の色
感情の温度
楽天的なミイラ〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よこたん
45
“佃煮の箱と割り箸のせいで、運動会のお弁当はいつも木の匂いがした。そして、食べながら上を向くと、いつでも昇天できそうな青空だった。” 匂い、手触り、目に映る色にそうそうと頷ける江國さんのエッセイは大好き。脆い砂糖菓子をしゃりしゃりとかみしめるような、頼りなげで心もとないようでいて、案外しっかりしている感じにいつも安心する。“唐草模様といえば風呂敷なのは、おかしなことだなと思う。それも、思いうかぶのはたとえば泥棒であり、夜逃げ荷物であり、決して贈答用のお酒やカステラを包むそれではない。” これには大笑い!2017/10/24
mntmt
25
エッセイ。美しい日本語だから、ゆっくり読んだ。何度でも読める。文庫版もあるけど、装丁やイラストなど、こちらの方が好みです。2016/10/28
ほほほ
20
江國さんの初めてのエッセイ。その時代の世事について言及するようなエッセイではなく、江國さんの好きなもの、印象的だった風景、子どもの頃の思い出などを、記憶に留めるために小さく小分けし保存するように書かれたエッセイ。アメリカ留学時代の記憶を描いた「スイカシェイクとひろみちゃん」「夜と冬をめぐる記憶」が大好き。一時期、コピーして手帳に挟んでいたくらい。江國さんの文章を読んでいると、日々を、季節を、思い切り愉しもうという気になります。2017/08/15
まめくま。
5
25年前の短編エッセイ集。 美しい言葉は、今も昔も変わらずで🍀 寝る前に1つ2つ読んで、仕事脳を休めるのに丁度良かった(^-^)2019/07/14
Takako
3
江國香織さんが20代の頃に書いたエッセイ。こんなにも瑞々しく鮮やかに世界を感じ取り、それを文字で表現できるのかと目が覚めるような気持ちになりました。2019/09/05




