出版社内容情報
日本の古典説話集の中から、卓抜したアイディアの奇談、情感あふれる人と生き物の交流、貴族や庶民の人間模様を取り上げ、説話文学の新鮮な面白さを紹介。
第1話 [王朝の不倫]
第2話 [獅子と母子]
第3話 [相撲女房]
第4話 [母という花]
第5話 [一角仙人]
第6話 [鳥辺野にて]
第7話 [かくれぐすり]
第8話 [小男の草子]
第9話 [中納言のご馳走]
第10話 [月の夜の出来ごと]
第11話 [死児に逢いに]
第12話 [むかしの妻]
第13話 [兎はことにやさしとて]
第14話 [忠猫ぶち公]
第15話 [愛の陰陽師]
第16話 [白菊の契り]
第17話 [おちぶれた姫君]
第18話 [美しき女盗賊]
内容説明
説話文学の新鮮な面白さを、色美しい絵とともに贈る古典の花束。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
seri
55
『今昔物語』から田辺さんの丁寧な解説付きで18話。しなやかに各説話の魅力と自身の見解を入れる田辺さんのおかげで、ただ原典を読むよりも分かりやすさも面白さも倍増してます。「王朝の美意識は許容量が狭い」なんて核心をつくコメント、田辺さんならでは。説話のタイトルも新たに付け直してあるんですが、これも素敵。内容的には「白菊の契り」が好きです。ちょっとした昔話語りを聞かせて貰う気分で軽く読めるので、古典が苦手でもオススメできます。添えられた挿絵もたまに怖くもあり、また趣もありの良書でした。古典って面白いんです。2014/09/05
itokake
18
古典18話。田辺聖子が語り、岡田嘉夫が絵を添える。出典は沙石集、今昔物語、宇治拾遺物語、日本霊異記など多彩。妻の浮気を知った男はある方法で始末をつけるが、それが思慮深いと褒められ出世。前妻の亡霊が後妻の所へ現れ、なぜか相撲をいどむ。鳥辺野は京都の東、葬送の地。女はそこに畳を1枚敷き、まるで御簾の内にいるように座り最期を迎えた。この話にはある新聞の投書を引用。「無邪気でいるのがいい年寄り、という空気がやりきれない。君は老いの悲しみを知ってゐるか」人間の機知、おかしみ、悲哀を堪能した。2023/02/19
なにょう
11
お話も良いが、挿絵もよい。『今昔物語集』『宇治拾遺物語』『耳袋』から選ばれたお話をおせいさんが解釈する。★ただの勧善懲悪ではない。寝取られた男、忘れられた女。仙人に閉じ込められた龍神、小さな小男が豪胆にも美しい姫君と結ばれる話。我が身を犠牲にしたうさぎに、身体をはってお嬢さんを守った猫。面白かった。2024/02/25
犬養三千代
6
田辺聖子と岡田嘉夫コンビの古典バリエーションに嵌まっている。今昔物語や宇治拾遺物語に始まり沙石集、諸国百物語、耳袋など。原文をよんで見たくなった。人の心の移ろい、心の奥底にある欲母親の子に対する所有欲には背筋が氷ついた。不幸な結末子に殺される。ボーガンでの殺人が頭をよぎった。2020/06/13
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