出版社内容情報
“おしゃれの首都”パリのモード史を、社会背景、芸術界、多彩なファッションリーダーたちを一体として解説、図説する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
327
著者の南 静氏は服飾評論家(かつてはデザイナーでもあり、毎日新聞パリ支局モード記者も)。本書はマリー・アントワネットの時代から第二次世界大戦中まで。著者はパリ・モード(ここではもっぱら女性の服飾)の源流を18世紀末に求めているが、18世紀は男性のファッションにおいても歴史上で最も華やかだった時代。カサノヴァなどがその代表である。この時代のモードで最も顕著なのは髪を異常なくらいに盛り上げること。そしてコルセットでスカートをこれまた思いっきり膨らませ、同時にウエストを締め上げるものであった。⇒2023/01/26
たまきら
19
図書館放出本。ファッショニスタのオタマのコラージュ用にもらってきたんですが、ヒストリカルロマンスを読んでいて困っていた服飾用語が図解されていてこれは便利!白黒の挿絵にオタマが塗り絵をしているんですが、これがまた、センスがいい!神保町ファッション(つまり、山ガール系)の母から生まれたのに…あ、私の母が服飾系の学校出てるんだった、あの血か…。古くてボロボロとはいえ、こんな豪華な本を切り刻む機会をくれて、図書館ありがとう。2016/11/28