出版社内容情報
美学することの基本的な姿勢と方法とを、とくに美的主体と美的対象とのかかわりの問題と、それぞれの特性について、芸術を中心にやさしく述べた美学入門書。
序
1.美学とは何か
1.「美を感じること」と「美について知ること」
2.美学とその隣接領域
3.「美学」という名称とその概念
4.美学を学ぶための実践的課題
2.美は「どこに」「どのように」存在するのか
1.美のありか
2.美のありかた
3.美的体験の一般的構造
4.自然観照
1.美的静観
2.美的交感
5.芸術表現における「再現」と「表出」
1.再現のための「素材」と「方法」
2.諸芸術における「表出」の特性
6.芸術的形成
1.一般的美的規制
2.諸芸術によるヴァリエーション
3.芸術創作における静観性と交感性の欠如
4.個人様式と歴史的・集合的様式
7.芸術観照
1.芸術的静観
2.芸術的交感
3.芸術的創造の追体験
8.美的対象の知覚的客観性
9.芸術作品の素材
1.物質的素材(媒材)
2.対象的素材(題材)
10.芸術作品の形式
1.感覚現象としての形式
2.構成方式としての形式
11.芸術作品の内容
1.表現された意味としての内容
2.形成された題材としての内容
あとがき
美学文献抄
本書収録の作品図版一覧
索引