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内容説明
朗詠で楽しむ王朝絵巻。
目次
秋の田の仮庵の庵の苫をあらみわが衣手は露にぬれつつ(天智天皇)
春すぎて夏来にけらし白妙の衣ほすてふ天の香具山(持統天皇)
あしびきの山鳥の尾のしだり尾のながながし夜をひとりかも寝む(柿本人麻呂)
田子の浦にうち出でてみれば白妙の富士の高嶺に雪は降りつつ(山部赤人)
奥山に紅葉踏みわけ鳴く鹿の声きく時ぞ秋は悲しき(猿丸大夫)
かささぎの渡せる橋におく霜の白きをみれば夜ぞふけにける(中納言家持)
天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも(安倍仲麿)
わが庵は都のたつみしかぞすむ世をうぢ山と人はいふなり(喜撰法師)
花の色はうつりにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに(小野小町)
これやこの行くも帰るも別れては知るも知らぬも逢坂の関(蝉丸)〔ほか〕
著者等紹介
鈴木日出男[スズキヒデオ]
1938年生まれ。成蹊大学文学部教授・東京大学名誉教授
山口慎一[ヤマグチシンイチ]
1953年生まれ。東京都立八王子東高等学校教諭
依田泰[ヨダヤスシ]
1954年生まれ。実践女子学園中学校・高等学校教諭(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あん
39
『ちはやふる』にはまって衝動買いした百人一首の解説本です。最新刊が出るのを記念して再読(ナナメ読み)しました(笑) オールカラーだし解説も解りやすいです。ただしCDは聴いていません(^^ゞ2014/07/10
丸々ころりん
6
iかるた遊びカードの解説書。 読む本というより声を出して読み読み続ける。 2023/05/17
まる@珈琲読書
6
★★★★☆ ■そろそろ秋の気配を感じるようになってきた週末。「ちはやふる上の句」を観て百人一首に触れたくなり再読。昔、子どもたちが競技かるたを嗜んでいたときに書った本。カラーで説明もわかりやすい良書です。京都・奈良方面に旅行に行きたくなりました。紅葉の時期に行きたいなぁ。2022/08/28
ねこっく
5
昔『ちはやふる』がとても好きだった。自分もいつか名人になれるとあの頃(イタいねぇ…)は本気で信じており、CD付きのこの本を買って貰った。そしてカルタのほうも買い、一人カルタに勤しんでいた厨二病の中学生時代であった。そんなこんなでまずは百人一首から覚えることになったのだが、それで役に立ったのがこちらの本。日本人の心象風景にダイレクトに響く美しい写真と共にその和歌の語句用法まで丁寧に解説している。そしてCD付き。スラスラと覚えられない訳がない。もう忘れてしまったが、百首全部覚えられたという達成感を感じられた。2013/03/13
たか
2
百人一首の解説本はいろいろありますがこれは かなりお勧めです。オールカラーで写真が豊富で 見やすいし、鑑賞のポイントや語句・句法の解説も とてもわかりやすい。2013/06/09