内容説明
子どもたちと生きよう。小西貴士の「子ども」シリーズ、待望の三冊目。
著者等紹介
小西貴士[コニシタカシ]
写真家(日本写真家協会会員)。森の案内人(公益財団法人キープ協会)。1974年京都府生まれ。写真家であり、森の案内人。子どもたちからはゴリと呼ばれる。八ヶ岳南麓、標高1,400mの清里高原―。そこに広がる森と野原で、「子どもをめぐるうまく言葉にならない素敵なこと」をテーマに撮り続ける。写真やことばを、保育誌などで発表するかたわら、広く保育や子育てを応援するため、全国各地でスライドショウや写真展を開催する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
リリー・ラッシュ
33
笑顔や涙の子供たちと先生の写真と、それに添えられた子供を包む愛に溢れた文章に温かい涙がこぼれました。保育園で働く私は我が子が成長した今でも、幼い子供たちと触れ合うことができる幸せを日々感じながら働いています。「いと小さきものに 仕える」静かに心に響く言葉です。園の可愛い子供たちの笑顔を思い浮かべながら読みました。「子どもが ひとり 笑ったら おとな 百人 幸せです」どの子供の笑顔も(泣き顔も全て)とても愛おしい写真絵本でした。2021/11/06
ヒラP@ehon.gohon
21
【再読】タイトルが好きです。写真がきらめいて感じられます。文章の中に人の心に溶け込んでいくような優しさがあります。 2021/06/12
Naomi
20
こどもの表情がキラキラしている☆等身大の子どもたちと大人の写真も素晴らしいし、添えられている言葉も素敵。思いっきり笑って、思いっきり泣いて、今の感情だけで自分の中を思いっきり満たして、豊かな心が育っていくんだろうな。「足りないものを 補おうとするのではなくて 足りないということに 共感して 包んでゆくということです」 そうか、子どもに何かしてあげよう、なんて思わなくていいんだなぁ。なんだか、涙が出そうです。2016/11/05
ヒラP@ehon.gohon
19
絵本を読み聞かせするのは、子どもの笑顔が見たいからだと思います。 子どもの笑顔が大人を幸せにすることを実感させる写真絵本です。 自然教室の中での子どもたちと先生たちのかかわりは、笑いだけではなく涙もあって、心を開くまでのコミュニケーションがあります。 その生活を見事に切り取って、素晴らしい詩でまとめあげてあります。 なんだか、繰り返し眺めて感慨にふけってしまいました。 自分にできることは、絵本を読むことを通しての子どもたちのかかわりだけですが、なんだか応援されているような気持になりました。2016/01/23
猿田彦
6
八ヶ岳南麓の保育園と、その自然学校で撮影した写真集。ここには自然を生かしたここでしかできない保育がある。保育者は時に子と対等であり、時に優しく子を包み込む安全地帯になれる力量を持つ。小西さんの撮った写真には子どもたちへのいとおしさが伝わる。写真につけられた言葉にも深い愛情を感じる。子育てにちょっと疲れたお父さんやお母さん、自分にもきっとこんな優しいまなざしで子どもを見てきた時期があったことを思い出してください。「足りないものを補おうとするのではなく、足りないことに共感して、包んでいくということです」2021/12/04