内容説明
本書は、園内研修によって保育者が変わりゆく過程を記録するスタイルをとらないで、変わりゆく子どもの姿を通して保育を、保育者のあり方を語ることにしました。親であれ教師であれ、保育する者が真心をこめて子どもにかかわっていくことが、その子のよさを引き出し育てることになることを保育園で生活する子どもの姿で示したいと考えたのです。その際、その子の今ある姿から遡ってより幼い時をみるというスタイルをとってみたいと思いました。なぜなら子どもの育ちは、年度ごとに区切れるものではないし、保育者がその子を本当にわかることも、1年も2年も、あるいは数年も先になることもあるのですから…。
目次
第1章 新宿界隈の子どもたち
第2章 ごねてこだわって自分を発揮する子どもたち
第3章 保育園っていいね友だちがいっぱい
第4章 親が変わり保育園が変わる
第5章 よい保育条件を子どもたちに返そう
第6章 「積み木くずし」を繰り返して
第7章 これからの保育実践の課題と園内研修の意義