内容説明
倉橋保育の真髄が見える小論や随筆集の後半部分。大豆生田啓友関東学院大学准教授の書き下ろし解説を収録。
目次
子どもの心(子どもの心もち;幼児の心 ほか)
いろいろの子ども(気の弱い子;気の粗い子 ほか)
子どもの相手(子どもの友の心配;うるさい子ども ほか)
名画の子ども(第一歩ミレー;無邪気レーノルズ ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しまむらそらん
1
癇癪を起こしたり問題行動を起こしたりする子ども、活動に身が入らずぼーっとしている子どもなど、現代にも見られる子どもはなぜそうなってしまったのかが数点挙げられている。大人の関わりの一貫性の無さや大人の都合で応答をしていることが原因であるとされていて、中でも子どもの質問期への対応が大変参考になった。これなに?なんで?どうなるの?とエスカレートすると大人が答えられなくなり「うるさい」で片付けてしまう。好奇心をへし折らずなるべく知的に扱わずアッサリと、非科学的な妖怪などで誤魔化さず、子どもの質問は親切に扱う。2025/05/23