内容説明
「保育の計画」とは、一人ひとりの子どもの思いを実現していながら、その育ちも保障されていくように、また、子どもと保育者が一緒に創り出す遊びや生活の全体が豊かになるように、保育を「デザイン」していくことです。保育者がどんなふうに考えながら、保育を計画しているのか。そしてそれはどのように表現されているのか、もしくは「デザイン」されているのかについて、さまざまな事例を読み解いていくという方法で考えていきます。
目次
第1章 保育はオーダーメイドデザイン(保育の一場面に見る「オーダーメイドデザイン」;どのように「保育のデザイン」がなされているか)
第2章 指導案に見る保育のデザイン(一人ひとりが集団の中に位置づいている指導案;環境構成と指導案 ほか)
第3章 環境に見る保育のデザイン(環境に込められた保育のデザインを読み解く;保育のデザインの本質)
第4章 保育における「計画」―種類の違いをどう生かすか~(短期の指導計画;長期の指導計画 ほか)
著者等紹介
戸田雅美[トダマサミ]
東京都港区生まれ。東京学芸大学教育学部幼稚園教員養成課程卒業。東京都新宿区立落合第六幼稚園教諭、筑波大学大学院教育学研究科人文科教育専攻修了、鶴見大学短期大学部保育科助教授を経て、現在東京家政大学家政学部児童学科助教授。社会的活動として、幼稚園、保育園の園内研修に参加の他、事例を基にした研究にかかわっている。保育という営みに立ち合いつつ、そこにある人間的な行為を言葉という網の目に結晶化させるような研究をしたいと心がけている
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