内容説明
シュタイナー教育の第一人者である母・子安美知子と、実際にシュタイナー教育を体験し、自由な感性で生きるロックミュージシャンの娘・フミが本音で書き下ろしたリレーエッセイ。
目次
幼い日、親たち、先生たちのこと
教室ひとつ―「単級」という名の学校
「元始、女性は太陽であった」
「フミ流結婚論」の実践
愛娘“菜多沙”の誕生
シュタイナー、そしてエンデとの出会い
ミュンヘン往き来―心の旅路
旅はその場所を生きること―アンチ・ツーリストの弁
強すぎる母の存在感―反発と和解
料理も音楽もフミの味
食、ファッション、すべて「自然」にこだわる母
ファッションと国際感覚
私の読書趣味
孫、菜多沙への手紙
娘、菜多沙への願い〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
amanon
3
シュタイナー教育で有名な母娘なので、恐らく嫌味なくらいに(?)理想的な母娘像が綴られているのだろう…と予想していたけれど、それは良くも悪く覆された。日本という枠にとらわれず奔放に生きるフミさんと母美知子さんとの葛藤。それがフミさんの妊娠、出産で大きく変わるという経緯には、ありがちな展開ではあるけれど、どこかホッとさせるものがある。また、フミさんの日本文化や日本の男性に対する舌鋒は時折耳に痛く、また「よくぞ言ってくれた」と喝采を送りたくもある。個人的には美知子さん夫妻のエピソードをもっと読みたかった。2016/04/19