内容説明
私たち親子の歴史は、戦争をぬきに語ることはできません。戦争という特殊な時代背景のもとでは、人々は生きる姿勢を厳しく問われるものです。人間が好きで、広く世界の文化を愛し、芸術に親しんだもの静かな父は、一方で、工場のサボタージュを指揮する厳しいレジスタンス精神の持ち主でした。こうして一冊の本になるほど、父との思い出をたくさん持つことができたことを、私はとても幸せに思います。
目次
日曜日の朝は、特別な朝
憧れと現実と
父の特訓
ダニー
腐ったチキン
ゲシュタポのノック
鐘の音が響く
焼けたレンガ
父の傷、娘の傷
リセエンヌの嫉妬
ヌードの絵
スイートピーのブーケ
レ・アモーの家