出版社内容情報
主人公・拓と祖母の宏子、そして同級生の風花と平井。ひょんなことから忍者の里・戸隠へツアー旅行に出発することに!思いがけない出会いや、次々と起こる事件の連続で翻弄される拓たちの運命はどうなる...? 家守神のルーツにせまる、第5巻!
内容説明
とつぜん、佐伯家の枕屏風から現れた黒いトンボが、謎の男の子に変化した!?その子といっしょにお蝶さんまでどこかへ消えてしまって大騒ぎに!そのあと、おばあちゃんたちと訪れた長野県の戸隠で、ぼくはある意外な真実を知ることになったんだ…。
著者等紹介
おおぎやなぎちか[オオギヤナギチカ]
秋田県生まれ。みちのく童話会代表。『しゅるしゅるぱん』(福音館書店)で第45回児童文芸新人賞、「オオカミのお札」シリーズ(くもん出版)で第42回日本児童文芸家協会賞受賞
トミイマサコ[トミイマサコ]
埼玉県生まれ。イラストレーター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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マツユキ
14
シリーズ5作目は、戸隠が舞台。拓は、風花と一緒に、お祖母ちゃんの実家である旅館に泊まりに行くことになったが、家にはトンボが現れて…。もうすぐ新学年というだけではなく、それ以上に、経験から、吸収し、成長できるのも、心のあり方次第なんだな思いました。長い年月を生きた家守神も同じというのが、奥が深いです。人を思いやりながらも、自分を持っているのが、かっこいい。巻末漫画今回も面白かった。そうだね、ますます忙しくなるね。続編もだけど、映像化も待ちたいと思います。2025/04/29
遠い日
3
シリーズ5。拓の祖母・宏子の里、戸隠の旅館への体験モニターツアーに出かけ、そこで勘兵衛が描いたもうひとつの屏風とその家守神・コタと出会う。今のコタの立場の不安定さを解消すべく、拓は動いた。佐伯家と信山家の関わりの深さ、絵師勘兵衛を介して両家が、物も人も時代を超えて受け継いできた心の在り方も見えた。そして、何より家守神たちが、新たな出会いから掴み取った、いちばんよい在り方を決めたことは大きかった。みんなが安心して過ごせるように心を砕く場面は感動しかなかった。拓たちの家族が増える次巻、待ち遠しいです。2024/12/13