出版社内容情報
拓が佐伯家にやってきてもう半年。最近、家守神のひとり・亀吉さんはためいきばかり。そんな亀吉さんを追った先にあったのは、古びた店「おもちゃのホシノ」。そこでは若い二代目店主が、とある怪奇現象に悩まされていて…。
内容説明
つくも神がいないはずのおもちゃ屋で、なぜ、怪奇現象は起こるのか?様子のおかしな亀吉さんを追った先で、拓が見つけたのは商店街のおもちゃ屋。その若い二代目店主が抱える、ある悩みとは…?街のおもちゃ屋でどろぼうさわぎ!?それぞれの想いと向きあう、シリーズ第4弾!
著者等紹介
おおぎやなぎちか[オオギヤナギチカ]
秋田県生まれ。日本児童文学者協会、日本児童文芸家協会、全国児童文学同人誌連絡会「季節風」会員。『しゅるしゅるぱん』(福音館書店)で第45回児童文芸新人賞、「オオカミのお札」シリーズ(くもん出版)で第42回日本児童文芸家協会賞受賞
トミイマサコ[トミイマサコ]
埼玉県生まれ。イラストレーター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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☆よいこ
71
家守神④将来の夢について悩む拓▽商店街にあるおもちゃ屋『おもちゃのホシノ』は星野大樹が継いでから営業不振だった。拓の友人、平井新之介は大ちゃんが作るジオラマが大好きでおもちゃ屋が潰れないか心配している。家守神の亀吉が、おもちゃ屋から不審な音が聞こえるのを気にしているのに気が付いた拓や平井や風花はそれが妖怪の仕業だと考えた。襲い来るおもちゃ達を止めるために拓たちはからくり時計の秘密の扉の開け方を探す▽ちゃんとした大人がでてくる児童書っていいよね2024/05/23
マツユキ
14
シリーズ4作目。夢を持てず、落ち込む拓ですが、いつもと様子が違う亀吉が気になり…。今回の舞台は商店街のおもちゃ屋さん。父親を亡くし、店を継いだばかりの大ちゃんと親しくなりますが…。厳しい現実を知りつつも、子どもの成長を見守る大人の温かさを感じました。決断しなきゃいけない時も来るけれど、焦らなくて大丈夫。平井の意外な特技も分かり、本当に良い奴。2024/01/25
Midori Matsuoka
10
シリーズ4作目。今回は佐伯家ではなく、商店街のおもちゃ屋さんで不思議な怪現象が起きる。最初はつくも神のしわざ?と思うもおもちゃは古いものではない…?カギとなるのはお店のご主人、大ちゃん。両親亡き後を継いでいる大ちゃん、将来の夢といわれてもピンときていない拓、将来は料理人になりたいと思っている平井。3人の思いが交錯しながら佐伯家の家守神たちの力も借りて怪事件は解決するのか!? 単なる不思議話でなく、繊細な心とか思いの部分が丁寧に描かれていて、今回も面白かった!亀吉さんと鶴吉さんの絆にもぐっときた。2024/02/26
昼夜
10
夢を夢のままにして憧れているだけだったら大谷翔平選手が言っていたみたいに立ち向かえなくて叶わないままだって気づくのに遅すぎたとちょっとモラトリアムを空費した自分には、拓のまだまだ先の将来の夢と大ちゃんの決断が眩しかったです。2024/01/27
shikinokeyaki
4
今回も良かった。2024/03/29