出版社内容情報
小学6年生のヒロキの父親は、10年前、海で溺れて死んだ。母親もまわりのおとなもそのときの様子を口にしようとせず、ヒロキは小さい頃から父のことを知るきっかけをつかめずにいた。しかし、ふとしたことから父親が死んだ日に使われた「写ルンです」を見つけ、親友の新(あらた)とともに写真を現像し、その海を突きとめる。
ヒロキは、中学受験を前に家庭の不和に悩む新の助けを借りずに、たったひとりで父が死んだ海を見にいくことを決意する。
なぜ父親はこの海へ入っていったのか。過失か、それとも―?
心のなかのわだかまりに決着をつけるために、ヒロキがいどんだひと夏のサマー クエスト。
内容説明
「父親はどうして死んでしまったのか、どういう人間だったのか」ヒロキのなかに幼いころからくすぶっていた疑問。向きあうきっかけは、父が死んだ日に残された写真だった。親友・新の助言もあり、父が死んだ海を見に行くことを決意するヒロキ。そして中学受験をひかえる新も、迷いを胸に、遠い姉の元をおとずれることを考えていた…。
著者等紹介
北山千尋[キタヤマチヒロ]
1970年生まれ。日本児童文芸家協会会員。2013年より創作を始める。賞歴に、第13回長編児童文学新人賞佳作「真夏のマカロニグラタン」、第16回創作コンクールつばさ賞読み物部門佳作「ダイダラボウと秘密の海」、第18回創作コンクールつばさ賞詩・童謡部門優秀賞「黒あめ」。『サマークエスト』は第2回フレーベル館ものがたり新人賞優秀賞を受賞し、初の出版となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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