出版社内容情報
ひいおばあちゃん「ひいちゃん」を追いかけて、まどかは知らない山に迷いこんだ…。
内容説明
まどかのひいおばあちゃん「ひいちゃん」が、ある日ふらっと家をでた。ひいちゃんを追いかけて、空色のバスに乗りこんだまどかは、いつのまにか知らない山にまよいこんで…。ふしぎな世界「どこどこ山」で、まどかがであったものとは?
著者等紹介
おおぎやなぎちか[オオギヤナギチカ]
秋田県生まれ。日本児童文学者協会、日本児童文芸家協会会員。「季節風」「童子」同人。『しゅるしゅるぱん』(福音館書店)で、第45回児童文芸新人賞受賞。『オオカミのお札』(くもん出版)で、第42回日本児童文芸家協会賞受賞。俳号・北柳あぶみとして、句集に『だだすこ』(童子吟社)がある。岩手と東京を行き来しながら、執筆を続けている
松田奈那子[マツダナナコ]
北海道生まれ。画家、絵本作家。個展、グループ展にて作品を発表しながら、絵本制作や広告、書籍の装画、挿絵をてがける。子ども向けの造形教室やワークショップも行っている。第1回白泉社MOE絵本グランプリを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マツユキ
11
ひいちゃんというのは、曾祖母ちゃんの事。まどかは、一人出掛けるひいちゃんについて、バスに乗り、辿り着いた山には、二人の男の子がいて…。この時点でもう好きなファンタジーです。貴重です。時には喧嘩もする、子供同士の遊びの時間と、曾祖母との限られた時間。優しいんだけど、切なく、芯のある作品でした。2024/10/09
杏子
11
どこどこ山はどこにある ひいおばあちゃんのひいちゃんが口ずさむ歌がリズムがあって、楽しかった。 ひいちゃんを迎えにきて遊んでいた子らは……やっぱり思ったとおり、そういうことだった。 いがぐり頭のしゅうちゃんは、ひいちゃんの……だったんだ! 急いで図書館に返す必要があって大急ぎで読んだので、後半読み飛ばしたかも? もうひとりの男の子は、だれだったんだろう?今度、ゆっくりと読みかえしたい。2019/10/26
頼ちゃん
10
どこどこ山がどこで、しゅうちゃんが誰なのかはすぐわかるけれど、亡くなる前ってこんな感じかなあ、5月に亡くなった父も今ごろ母にあって、楽しくしてるかなと思いました。2020/07/25
雨巫女。
8
《私-図書館》ひいちゃんと素敵な思い出作れてよかった。ひいちゃんは、どこどこ山で、みんなで、たのしく過ごしてほしい、2018/10/23
ねこ
6
よかった! 死ぬということはどういうこと? そんな問いに答えるのはとても難しい。でもどうしたって、死ぬということを受け入れて生きていくしかない。この作品を読んだ子どもたちは、こころの奥底で、もっともよいやりかたで死の受け入れかたを体験するのではないかと思いました。2018/10/08