出版社内容情報
ある秋の日、ネノくんとキフちゃんは風に舞う落ち葉にのって、ふわりと空へ。秋の風がはこんできた、ひとときのふしぎを楽しみます。秋の実りと豊かな自然とのふれあいをえがく、やさしさいっぱいの絵本です。
内容説明
ある秋の日、ネノくんとキフちゃんの兄妹は、畑でお父さんのおてつだい。風にふかれて舞いおちた葉っぱとともに、ふわりと空にはこばれて…。秋の実りと豊かな自然とのふれあいをえがく、やさしさいっぱいの絵本です。
著者等紹介
田島征三[タシマセイゾウ]
1940年、大阪府生まれ。高知県で育つ。多摩美術大学在学中に手刷り絵本『しばてん』を制作。『ちからたろう』(ポプラ社)で第2回ブラティスラヴァ世界絵本原画展金のりんご賞、『ふきまんぶく』(偕成社)で第5回講談社出版文化賞絵本賞、『とべバッタ』(偕成社)で第11回絵本にっぽん賞、第38回小学館児童出版文化賞など、国内外での受賞多数。2009年、新潟県十日町市の廃校をまるごと空間絵本にした「鉢&田島征三 絵本と木の実の美術館」を開館。2013年より、瀬戸内海のハンセン病回復者の国立療養施設がある大島に「青空水族館」、「森の小径」、「Nさんの人生絵巻」などアート作品を創っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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anne@灯れ松明の火
27
新着棚で。田島さんの絵は、いつもながら迫力があって、スゴイ。秋の実りが描かれるので、読むなら、今がベスト♪2019/09/25
たーちゃん
25
風に乗って兄妹がひゅーんと飛びます。飛んだ瞬間の息子の喜びようったら(笑)突拍子もない物語とダイナミックな絵で今回も楽しめました。2021/10/12
ヒラP@ehon.gohon
22
田島征三さんならではの絵本です。 強風の中での畑作業。子どもたちはおいもを掘りながら、空想の世界を駆け巡ります。 秋ならではの自然風景です。 やまんばのような風の女神が登場します。 ネノ君は弱いものを助ける正義の味方です。 空想の中でヒーローになって活躍した後で待っているのは、美味しい秋の味覚。 秋を感じられる絵本でした。2019/11/02
りらこ
18
『とべバッタ』で出会って以来、田島さんの絵に魅了されているけれど、この本はまた唸ってしまった。絵本の中にかぜが吹いている。なんて生易しい表現じゃ物足りない。子どもたちや周囲がこちらの想像以上の速さで、風に乗って目の前を飛んでいく。力強いけど優しさ溢れるお父さんと、てきぱき元気なお母さんの家族像までほんの何ページかなのに描き出されていてすごい。かぜがちょっと孤独。孤独だからみんなを運んでいるのかも。始めと終わりの絵にも仕掛けがあって楽しい。2019/09/09
遠い日
10
ネノくんとキフちゃんにまた会えた。田島さんの描く自然は、大きい、強い、どこか荒々しいパワーを秘めている。風のファンタジー。ネノくんとキフちゃんが出会った風の女神は、なんともダイナミック。吹き荒れる風の力に季節が動くのを感じる。2020/04/09