出版社内容情報
おばあちゃんが認知症になって、ぼくの家は崩壊寸前だ…。あかりさんはどこへ行くんだろう?ぼくにはなにができるんだろう?
内容説明
ぼくはなんどでも、あかりさんの友達になろう。おばあちゃんが認知症になって、ぼくたちは…。迷って、立ちどまって。それでも前に進む家族の物語。実際に母親の介護を経験した著者が描く、認知症患者の祖母とその家族の物語。
著者等紹介
近藤尚子[コンドウナオコ]
愛知県生まれ。津田塾大学学芸学部国際関係学科卒業。1988年、『ぼくの屋上にカンガルーがやってきた。』で、第29回講談社児童文学新人賞佳作、出版
江頭路子[エガシラミチコ]
福岡県生まれ。絵本のほか、雑誌や教科書などの挿絵も手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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pirokichi
17
72歳のあかりさんはパーキンソン病、そして認知症に。あかりさんと娘夫婦、2人の孫・小学生のタケシ君とカリンちゃんの家族の物語。以前読み、思うところがあって5年ぶりに読み返した。母の認知症が進行したため、ひとつひとつのエピソードがずっと胸に深く入り込む。「自分がどこにいるかわからなくなり、家族も友達もわからなくなったら『ひとりぼっち』。認知症の人は不安で、それをわかってもらえずに、おこりっぽくなっているのです」(あとがき)。暴言が多くなった母の唯一人の娘として、母をひとりぼっちにしたくないと思った。2021/11/21
NakaTaka
4
主人公は、タケシ。物語は小5の修了式から始まり、中学校入学式前日まで。パーキンソン病に加えて認知症を患った祖母のことを中心に、家族や友達のことをタケシの目を通して描く。作者のお母さんも認知症だったそうだ。誰しも他人事ではない病気。認知症は辛い。身につまされた。子供達のやりとりが、清涼剤になっている。2020/12/09
koharu
1
子どもに読ませたくて図書館で借りてみたが、息子はまったく興味を持たずじまい。 祖父母と暮らす経験がないので、お年寄りとの接し方は私も子供もよくわからない。認知症は記憶があやふやになるのだと、多少介護の勉強をしたので、知識としてはわかっているが、実際、身内に起きたら、うまく対応できるかなぁと読みながら思った。 児童書なので、祖父母と同居しているおうちにかたは、読んでみるといいと思う。 対処の仕方(心の持ちようかな)で、介護が楽になる部分もあると思うので。2016/11/27
よっちん
0
図書館2018/03/08