出版社内容情報
山奥に住むたぬきのだいごろうは、 だれも信じず、 ひとりで生きていました。 そもそも自分以外は、自分が化かすためにあるのだと思っていました。ある日たぬきは、 人間の子どもと出会います。からかってやろうと「100 円で、 なんでもほしいものをだしてやる」と言うと、 子どもは「虹がいい」と答え、 一生懸命お金を貯めはじめます。
内容説明
だれもしんじず、ひとりでいきてきたタヌキのだいごろう。あるひ、であったにんげんのこどもをからかいます。「ほしいものをいってみな」というと、こどもは「にじがいい」とこたえました。
著者等紹介
くすのきしげのり[クスノキシゲノリ]
『おこだでませんように』(小学館)で第55回青少年読書感想文全国コンクール課題図書選定、第2回JBBY賞、第3回ようちえん絵本大賞受賞。『メガネをかけたら』(小学館)で第59回青少年読書感想文全国コンクール課題図書選定、第23回けんぶち絵本の里大賞「びばからす賞」受賞
にきまゆ[ニキマユ]
幼児向け雑誌や、児童書の挿絵などを中心に活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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nakanaka
60
山に迷いこんだ少年と狸のだいごろうの心暖まる話。孤独で誰も信じることの出来なかっただいごろうが少年の真っ直ぐで無垢な心に動かされ変わっていく様が最後の感動に繋がっていくように思います。絵本なので当たり前のことなのですが、文章と絵によって作品が完成していると素直に感じさせる作品でした。2018/05/08
たーちゃん
23
最後たぬきさんの体が心配になりましたが…。男の子にとっては最高のプレゼントになりましたね。2021/12/23
しぃ
22
道徳の教科書に載りそうな話。りょういちがいきなり化かされるところ、あの笑顔が悲しくなるのは何でだろう?なんとなくたぬきに感情移入しづらくて。くすのきさんの絵本はグッときたり好きな本が多いけど、わたし個人としてはこれはあんまり。でも、子どもを引きつける力はすごいと思います。うちの子ども達もじっと聞いてた。何か感じることがあればいいな。2021/10/05
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
15
ひとりで生きてきたタヌキのだいごろうは、誰のことも信じることができない。ある日出会った人間の子どもりょういちは疑うことを知らない子ども。だいごろうは化かして笑おうとしますが…。2022/12/05
そうさん
13
5歳4ヶ月。誰も信じられないたぬきのだいごろう。りょういち君に対しても、はじめは騙してやる気満々だったのに…。信じることの大切さを知ることが出来る本。だいごろうは無事だったのかが気になるところだったが、皆さんのコメントを拝見してもやはり無事だったようで良かった!2019/11/24